彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「瑞希お兄ちゃん!ますみちゃんはー・・・・!?」

「・・・タクシー拾って帰ってった。」

「本当に!?回収した写真は?本当に全部・・・」

「全部、回収した。大丈夫だ。無事に帰りついたのは、こっちでも確認できてる。大丈夫だ。」






そう聞いてよかったと思ったけど、口には出さない。






「僕、ますみちゃんと話さないと・・・・!」

「凛?」





よかったではなく、言うべき言葉が他にあったから。






「謝らないと・・・・!」






泣いてる女の子を、助けてあげなかったことを。

重い身体を、上半身を起こしながら声に出して言う。







「僕、ますみちゃんに謝らないと――!!」

「いや、謝るのは俺の方だ、凛。」

「瑞希お兄ちゃん?」






そんな声に合わせ、起こそうとした体を倒される。






「寝てろ。その状態で、俺の話を聞いてくれ。」






そう言って、自分の膝に私を押し戻す瑞希お兄ちゃん。

悲しそうな目で私を見ながら言った。







「俺があの日・・・・合コンの席で凛に言った言葉・・・全部、取り消しにさせてくれ。」

「え!?」







取り消す。



「ヤマトから聞いた。円城寺からも、全員から話は聞いた。恋のキューピットして、ちゃんと恋愛できないって断りを入れたのも見てた。」

「それじゃあー・・・・!?」

「ごめんな、凛。見損なったとか、ひでーこと言って・・・本当にすまなかった。」






その一言がすべてだった。






(誤解が解けた!!?)






「お兄ちゃん・・・僕のこと、見損なってない・・・!?」

「見直した。」









そう言った彼の顔は、気まずそうだけど、優しかった。







「凛は俺が思った通りの『漢』だった。」

「瑞希お兄ちゃん・・・!」






誤解がとけてよかった。

だからこそ、伝えた。






「きっと、ますみちゃんも僕みたいにつらい気持ちのままだと思います。」

「凛。」

「予想外で・・・裸の写真をばらまかれただけでもひどいのに・・・僕はそれをかばいもしないで・・・!」

「凛がそう思うのもわかるが・・・・」

「なんです、瑞希お兄ちゃん?浮かない顔して・・・?」






(まさか、ここにきて嫉妬してる!?きゃあーん♪)





「凛・・・話すも何も、ますみちゃんの連絡先を知ってるのか?」

「あ。」

「知りませんでした・・・・!」

「お前、合コンしたんだよな!?」



〔★連絡先の交換をしていなかった★〕