彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「ちょっと、凛ちゃん!よかったってどういう意味!?モニカちゃんを疑ってるの!?」

「い、いえ!そういうわけでは~」

「そうっすよ、モニカ先輩。凛は、血の始末をモニカ先輩にさせたくなかったんでしょう?なぁ、凛?」

「そ、そう!そうなんだよ!だから、これからはヤマトに着替えを頼みます!」

「そんな、凛さん!俺の方がきちんとできますよ!?」

「いや、いいです。可児君はそういうキャラじゃないから。」

「うっうっ、そうやで!わしに任しときぃ~」

「めそめそしてる奴を信用できるんすか!?」





そんな可児君の言葉で気づく。






「ヤマト、なんで泣いてるの?」






(まさか、私を心配して?)






この質問に、サングラスの上からハンカチを押えているヤマトが言った。






「薄情やな!わし、彼女にフラれたって言ってるやんけー!?」

「フラれた!?」

「うおおおおおおおーん!」






オオカミのように吠えると、ソファーにダイブしてうずくまる関西人。






「フラれたって・・・?」






目が覚めたばかりで、状況が理解できない



(私の知らない間になにがあったの?)



〔★わかるはずがない★〕



「後にしろよ、凛!真田先輩、まだ話の途中だぜ?」

「カンナさん。」

「大変だったんだぞ?凛をミミズ野郎から引き離すのは?」

「じゃあ・・・・・瑞希お兄ちゃんの話は、本当なの・・・?」

「真田先輩が、凛相手に冗談言うかよ?あたしだって信じられなかった・・・。自分の目で見てなかったら、お前みたいにこの場で疑ってた。」

「カンナさんも・・・見たの?」

「そうだよ。」






一呼吸おいてからカンナさんは言った。






「止めたのに・・・あたしを見ても、あたしだってわかってなかった。」

「え?」

「あたしどころか、真田先輩が声をかけてもわからねぇで・・・!2人がかりで止めたんだぞ!?必死で抑えて、らちがあかねぇからって、真田先輩が殴って―――――――・・・・その辺は覚えてるか・・・!?」






言われて、ぼんやりとしていた記憶のかけらが浮かんでくる。