彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)





なにがどうして、こうなったのかわからない。







「やめろっ!凛!!」

「人殺しになりてぇーのか!?」







そんな声がした気がした。








「凛っ!!」


――――――――――バシッ!!






強い声と頬への痛み。






「・・・・あ?」

「凛、わかるか!?凛!?」





なぜか目の前に、瑞希お兄ちゃんがいた。






「あれ?瑞希お兄ちゃん?」






息を切らし、私を後ろから羽交い絞めにしてる。

ただよってくる汗のにおいだけでも、彼だとわかる。





「大丈夫かよ、凛!現世に戻ってきてるか!?」

(現世?)





その言葉で、周囲を見渡す。

私がいたのは屋上。

3階建てぐらいの高さのてっぺん。

そこに、私と瑞希お兄ちゃんがいる。

いや、いたのは私達だけじゃない。






「凛、真田先輩がわかるか!?あたしもわかるかっ!?」

「カンナさん?」






ケンカ別れしていた親友もいる。

瑞希お兄ちゃんとカンナさんを見比べる。

両脇から2人がかりで、私の体を押えていた。







「なに、してるんですか?」







何気なく発した言葉。

途端に、2人の顔がゆがむ。






「オメーが何してるだ!?こい、サツが来る前にバックレるぞ!」

「警察・・・?」

「凛、しっかりしろ!まだぼーとしてんのかよ!?」

「カンナさん・・・僕、カンナさんに、合コンのことで、謝りたくて・・・・」

「わかってる!あたしも手が早かった!早とちりもした!気にしてないから!」






泣きそうな顔でカンナさんが叫ぶ。

いつもの彼女らしくない。

そこへ、別の声が響く。







「みーちゃん!写真は全部回収できたわ!」

「モニカちゃん・・・」





(写真?)





モニカちゃんの言葉が引っ掛かる。






「写真・・・・」






あれ、なんだろう・・・写真?





(なにか、忘れてるような・・・?)





そう思いながらモニカちゃんを見れば、オネェさんと目が合う。

途端に、目を見開きながらモニカちゃんが叫んだ。