なにがどうして、こうなったのかわからない。
「やめろっ!凛!!」
「人殺しになりてぇーのか!?」
そんな声がした気がした。
「凛っ!!」
――――――――――バシッ!!
強い声と頬への痛み。
「・・・・あ?」
「凛、わかるか!?凛!?」
なぜか目の前に、瑞希お兄ちゃんがいた。
「あれ?瑞希お兄ちゃん?」
息を切らし、私を後ろから羽交い絞めにしてる。
ただよってくる汗のにおいだけでも、彼だとわかる。
「大丈夫かよ、凛!現世に戻ってきてるか!?」
(現世?)
その言葉で、周囲を見渡す。
私がいたのは屋上。
3階建てぐらいの高さのてっぺん。
そこに、私と瑞希お兄ちゃんがいる。
いや、いたのは私達だけじゃない。
「凛、真田先輩がわかるか!?あたしもわかるかっ!?」
「カンナさん?」
ケンカ別れしていた親友もいる。
瑞希お兄ちゃんとカンナさんを見比べる。
両脇から2人がかりで、私の体を押えていた。
「なに、してるんですか?」
何気なく発した言葉。
途端に、2人の顔がゆがむ。
「オメーが何してるだ!?こい、サツが来る前にバックレるぞ!」
「警察・・・?」
「凛、しっかりしろ!まだぼーとしてんのかよ!?」
「カンナさん・・・僕、カンナさんに、合コンのことで、謝りたくて・・・・」
「わかってる!あたしも手が早かった!早とちりもした!気にしてないから!」
泣きそうな顔でカンナさんが叫ぶ。
いつもの彼女らしくない。
そこへ、別の声が響く。
「みーちゃん!写真は全部回収できたわ!」
「モニカちゃん・・・」
(写真?)
モニカちゃんの言葉が引っ掛かる。
「写真・・・・」
あれ、なんだろう・・・写真?
(なにか、忘れてるような・・・?)
そう思いながらモニカちゃんを見れば、オネェさんと目が合う。
途端に、目を見開きながらモニカちゃんが叫んだ。


