彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「蓮君のお兄さん、コーヒーショップで務めてるんだよね?」

「うん。将来はバリスタになるのが夢でねぇ~」

「ふーん、お兄さんの話になると嬉しそうだね?」

「え?」

「まっ!兄弟なら、恋敵になることないかな~」

「はい?」

「蓮君、今はあきらめるけど、この先どうなるかわからないよね?」

「え・・・?」

「『今のますみ』はダメでも、『将来のますみ』も恋人に出来ないとは・・・言いきれないよね?」

「ますみちゃん・・・あきらめたんじゃ・・・?」

「きゃはははは!女の子は、一途なんだよ~?本物の恋ほど・・・甘くみちゃダメよ?」




甘かったぁー!!


(ますみちゃん、私のこと諦めてない!?)





「私ね・・・蓮君に、蓮君になら、受け入れてもらえる気がするの・・・」

「え?」

「蓮君は、ますみを『差別しない』って、思うの!ねぇ、そうだよね?」

「『差別』って・・・ますみちゃん、なにを・・・?」


「戸籍のことだっ!!」






そんな声が辺りに響く。







「あははははは!戸籍のことだ、凛道っ!!」

「お前は!?」







声をたどって行けば、3階建の建物の屋上にそいつはいた。






「片淵セイヤ!?」

「な、なんであんたがー!?」

「ミミズの残党がなにしてる!?」

「蛇だボケ!ひゃはははっは!さっきの感動的な芝居、楽しませてもらったぜ!?」

「なっ!?あの場にいたの!?」

「よく叩きだされませんでしたね。場違いなのに。」

「大きなお世話だ凛道蓮!さすが龍星軍の4代目になった男・・・ますみを振ったあたり、危険には鋭いらしいな!?」

「ますみちゃん、さっきのコンビニに避難して。警察を呼んでもらうついでに、このお金でカサを買って下さい。」

「蓮君!?」

「カサだとぉ~!?」

「そうだよ。バカは高いところが好きというが・・・あそこでぶっ飛ばしたら、確実に血の雨が下に落ちるからね~」

「ははは!おもしれー来いよ!お前がここまで来るのと、俺がこいつをぶちまけるのとどっちが早い!?」

「はあ?なんですか?」





見せびらかすように、セイヤが手にしている束をかざす。