「蓮君、ますみがどっちのピアスが良いって聞いた時、どっちも似合わないって言ったよね?」
「え!?あ、ごめん!傷つけましたか・・・!?」
「違うよっ!そこが、他の彼氏たちと違うもん!みんな、どっちも買えばいいとか、買ってあげるとかしか言わなかった!ますみが着てる服と組み合わせて、どっちが合うかなんて言わなかった。ダメだって言わなかった!ますみを褒める言葉しか言わなかった!」
「ますみちゃん・・・」
「みんな・・・ますみを連れて歩けて、嬉しそうにしてる。ますみが可愛い女の子だから、愛してくれた。でも、可愛い女の子じゃなかったら、好きでいてくれないもん!」
「ますみちゃん、落ち着いて・・・!」
「うっうっ!蘭ちゃんも言ってた!『今まで黙ってたけど、やっと『まともな男』、見つけたんだね?』って!今まで、ますみを気遣って、良い男だって褒めても、まともって言わなかったもん!だからますみは蓮君の彼女になりたいの!恋人にしてほしいの!」
「ますみちゃん、それは――――――」
つまり、男運が悪かってこと?
〔★凛の視点はずれている★〕
「ますみのこと、そこまで見てくれる人はいなかった!だから、本気で好きになったの!大好きなの!」
「ますみちゃん。」
「蓮君、ますみじゃだめなの!?ますみは、こんなに蓮君を愛してるのに・・・!!」
そう言うと、声を押し殺して泣き始める。
「ますみ、ちゃん・・・」
どうしていいかわからない。
(そこまで、『凛道蓮』を好きになっちゃうなんて・・・・)
今さら、女ですなんて言えない。
だけど・・・
「泣かないで、ますみちゃん。」
立ち上がり、私のハンカチを顔に当てて泣いている女の子の足元にひざまずく。
「僕は、ますみちゃんが思うほど良い奴じゃない。」
「良い人だもん!理想の男の子だもん!」
「違います。」
手を伸ばし、その頬の涙をぬぐいながら言った。


