彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「蓮君、ますみがどっちのピアスが良いって聞いた時、どっちも似合わないって言ったよね?」

「え!?あ、ごめん!傷つけましたか・・・!?」

「違うよっ!そこが、他の彼氏たちと違うもん!みんな、どっちも買えばいいとか、買ってあげるとかしか言わなかった!ますみが着てる服と組み合わせて、どっちが合うかなんて言わなかった。ダメだって言わなかった!ますみを褒める言葉しか言わなかった!」

「ますみちゃん・・・」

「みんな・・・ますみを連れて歩けて、嬉しそうにしてる。ますみが可愛い女の子だから、愛してくれた。でも、可愛い女の子じゃなかったら、好きでいてくれないもん!」

「ますみちゃん、落ち着いて・・・!」

「うっうっ!蘭ちゃんも言ってた!『今まで黙ってたけど、やっと『まともな男』、見つけたんだね?』って!今まで、ますみを気遣って、良い男だって褒めても、まともって言わなかったもん!だからますみは蓮君の彼女になりたいの!恋人にしてほしいの!」

「ますみちゃん、それは――――――」



つまり、男運が悪かってこと?



〔★凛の視点はずれている★〕



「ますみのこと、そこまで見てくれる人はいなかった!だから、本気で好きになったの!大好きなの!」

「ますみちゃん。」

「蓮君、ますみじゃだめなの!?ますみは、こんなに蓮君を愛してるのに・・・!!」



そう言うと、声を押し殺して泣き始める。






「ますみ、ちゃん・・・」






どうしていいかわからない。






(そこまで、『凛道蓮』を好きになっちゃうなんて・・・・)






今さら、女ですなんて言えない。

だけど・・・







「泣かないで、ますみちゃん。」







立ち上がり、私のハンカチを顔に当てて泣いている女の子の足元にひざまずく。






「僕は、ますみちゃんが思うほど良い奴じゃない。」

「良い人だもん!理想の男の子だもん!」

「違います。」






手を伸ばし、その頬の涙をぬぐいながら言った。