「最初はそうだったよ!蓮君のこともそうだった!本当のことを言うと・・・・肩書で引かれたのもある。龍星軍の4代目総長で、ミステリアスで、かっこよくて、可愛いのに恐ろしいぐらい強くて・・・!ますみが蓮君と仲良しだって言った時、みんなうらやましがってた!すごく気分がよかった!」
「・・・・それでアプローチしてきたんですか?」
「今は違う!!今は・・・・蓮君が、不良でなくても、伝説のチームを継いだ頭じゃなくてもいいの!肩書きじゃなくて、蓮君自身が大好きになったの!蓮君は、他の奴らと違うって思えたから・・・・!」
返事に困る。
「最悪だよね・・・!?ますみは・・・!!」
困るけど、ここできついことを言うつもりもなかったので、比較的穏やかに茶化してみた。
「よかった。」
「えっ!?」
涙が止まらない眼を見開くますみちゃん。
泣いてる女の子に、凛道蓮モードで言った。
「それって、ますみちゃんから見たら、僕はクズじゃないってことですよね?よかったです。」
「・・・なんで・・・そんな風に言えるの?ますみ、蓮君に最低なこと言っちゃってるよね?」
「うん、すごく最低な発言でした。最悪でもありますが、言わなければわからなかったことですよ?どうして言ったの?」
「それは・・・!?あれ・・?えっと・・・」
私の問いに困る姿を見て思う。
ちょっと精神的に混乱してるわね。
こういう時は、適当にはぐらかせばいいって・・・獅子島さんが言ってたっけ?
(・・・・試してみますか。)
「僕ね、嫌なことがあったらお兄ちゃんに話すよ。きっと、ますみちゃんもそうじゃないかな?」
「お兄ちゃんに・・・?」
「そうだよ。ますみちゃん、自分がやられて嫌だったことをやり返してたわけだけど・・・それって無理してたんじゃないかな?」
「ますみ・・・無理してたのかな・・・?」
「無理してますよ。嫌だったから、僕に全部しゃべってスッキリさせたかったと思うよ。言いやすかったんですよ。」
「待って!待って、ますみ、本当に蓮君が大好きで!」
「知ってます。でも僕は、ますみちゃんの気持ちに答えられません。昔の男の愚痴話は聞けるけど、恋人にはなれません。これは、告白してくれた時から言ってるから、ますみちゃんもわかるよね?」


