彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「ますみちゃん、本当に僕が好きなの?愛してるの?」

「なっ!?ひどいっ!なんでそんなこと言うの!?」

「僕のことが好きなら、好きな人の嫌がることを言うわけないよね?」

「あ・・・。」

「嫌だって言うのに、それでも自分の思い通りにしたいの?すごいラブアプローチだね?」

「・・・ずるい・・・!」





それでまた、ますみちゃんはうつむいてしまう。






「ますみは・・・ますみは、本当に蓮君が好きなんだよ・・・」

「・・・そうみたいですね。」

「そうみたいじゃなくて、そうだってわからないの?」

「泣きながら言ってくれるから、そうかもしれないとは思ってますが・・・」

「蓮君、ますみのどこが嫌なの?」

「ますみちゃん、僕のどこが良いの?」






質問に質問で返す。

そのまま、言葉を続けた。






「ますみちゃん、僕のこと頼りないって言ったじゃないか?」

「あの時は本当にごめんなさい!最初は・・・そのハズレだと・・・」

「思うだろうね。見た目で弱いと判断されるのは、いつものことだよ。慣れてますから。」

「だから、蓮君が私を守ってくれたのを見た時、こんなに強かったんだって・・・・」

「強い男はどこにでもいるよ?他の人でいいんじゃないかい?」

「蓮君じゃないとダメ!!・・・今日改めて思ったの・・・!!」

「改めてって・・・僕、なにかしましたか?」

「したよっ!!『ますみをますみ扱い』してくれたのは、蓮君だけだよ!!?」






大声と机をたたく音が店中にこだまする。

全員の視線がこちらに向けられたが、それどころじゃない。





「お客様、大丈夫ですか?」

「あ、すみません。みなさんも、お騒がせしました・・・!」





駆け寄ってきた店員に、周囲にお詫びする。

腰を上げ、周りに会釈して席につく。





(・・・・・どういうこと?)


【ますみをますみ扱い】って?






「ますみちゃん・・・」

「ごめん・・・ますみ、大声出しちゃって・・・」

「それはいいんだよ。大丈夫?」






持っていたハンカチを出す。

今さらだと思いながら差し出す。






「これ、使って。気が回らなくてごめんね?」

「蓮君・・・」






それでますみちゃんは、私からのハンカチを受け取る。

目元に押し当てる。

その様子を見ながら聞いた。