彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「蓮君・・・・本当になにも食べないの?ますみ1人じゃ食べれない。」

「っ!」





だったら頼むなぁぁぁ!



(食べられる量だけ頼みなさいよ!)






そう言いたいけど、言葉を飲み込んで我慢する。

笑顔で対応する。






「だ、大丈夫だよ。残ったとしても~お持ち帰りすればいいじゃないですか?」

「そんな恥ずかしいことしなくても、蓮君も食べればいいじゃない。」




恥ずかしい??




「ますみちゃん、おかしくないですか?」

「なにが?」

「残す方が恥ずかしいですよ。せっかく作ってくれた人の気持ちを無駄にするんですから。」

「蓮君、そんな風に考えてるの・・・?」

「僕はそう思って生活してます。やっぱり、合いそうにないですね・・・」

「え!?い、いや!そんなこと言わないで!治すから!残ったら、持って帰るようにするよ!?」

「どこのお店でも、持ち帰りOKとは限りません。ですから、これからは食べきれる量を頼むようにしてください。」

「わ、わかったわ!そうすれば、ますみと付き合ってくれる・・・・!?」

「友人としてでしたら。」

「友人なの?」

「そうです。」

「でも・・・食べきれなくて、食べてくれるって友達もいるよ?ねぇ、このベリーズタルト、本当に美味しいんだよ?食べてみない?」

「いいですよ。お腹すいてませんから。」

「蓮君てさー・・・」






チューとストローでドリンクを飲みながら言えば、不満そうな声でますみちゃんは言った。






「・・・・・マスク、取りたくないの?」

「え?」

「蓮君いろいろ理由をつけてるけど、本当はマスクをはずすようなことをしたくないんでしょう?」

「っ!?」






思わず相手を見れば、真顔で私を見ていた。






「蓮君、合コンの時も、ご飯食べなかったよね?飲むばっかりで、シルキロールをはずさなかった。」

「・・・シルキロールって・・・よく知ってますね?」

(てか、よく見てるわね・・・・)







少しあせる思いで言えば、頬杖をつきながらますみちゃんはつぶやく。






「今日も、隠したままなの?見せたくないの?」

「別に、ますみちゃんが気にすることじゃないですよ。」

「気になるよ。好きな人のこと、気になるのが普通でしょう。」

(くっ!)


それはそうだけど・・・





「蓮君は、好きな人のこと、全部知りたいとは思わないの?」




(それは思う。)






私だって瑞希お兄ちゃんは気になるから、ますみちゃんの言ってることもわかるけど。