「蓮君・・・・本当になにも食べないの?ますみ1人じゃ食べれない。」
「っ!」
だったら頼むなぁぁぁ!
(食べられる量だけ頼みなさいよ!)
そう言いたいけど、言葉を飲み込んで我慢する。
笑顔で対応する。
「だ、大丈夫だよ。残ったとしても~お持ち帰りすればいいじゃないですか?」
「そんな恥ずかしいことしなくても、蓮君も食べればいいじゃない。」
恥ずかしい??
「ますみちゃん、おかしくないですか?」
「なにが?」
「残す方が恥ずかしいですよ。せっかく作ってくれた人の気持ちを無駄にするんですから。」
「蓮君、そんな風に考えてるの・・・?」
「僕はそう思って生活してます。やっぱり、合いそうにないですね・・・」
「え!?い、いや!そんなこと言わないで!治すから!残ったら、持って帰るようにするよ!?」
「どこのお店でも、持ち帰りOKとは限りません。ですから、これからは食べきれる量を頼むようにしてください。」
「わ、わかったわ!そうすれば、ますみと付き合ってくれる・・・・!?」
「友人としてでしたら。」
「友人なの?」
「そうです。」
「でも・・・食べきれなくて、食べてくれるって友達もいるよ?ねぇ、このベリーズタルト、本当に美味しいんだよ?食べてみない?」
「いいですよ。お腹すいてませんから。」
「蓮君てさー・・・」
チューとストローでドリンクを飲みながら言えば、不満そうな声でますみちゃんは言った。
「・・・・・マスク、取りたくないの?」
「え?」
「蓮君いろいろ理由をつけてるけど、本当はマスクをはずすようなことをしたくないんでしょう?」
「っ!?」
思わず相手を見れば、真顔で私を見ていた。
「蓮君、合コンの時も、ご飯食べなかったよね?飲むばっかりで、シルキロールをはずさなかった。」
「・・・シルキロールって・・・よく知ってますね?」
(てか、よく見てるわね・・・・)
少しあせる思いで言えば、頬杖をつきながらますみちゃんはつぶやく。
「今日も、隠したままなの?見せたくないの?」
「別に、ますみちゃんが気にすることじゃないですよ。」
「気になるよ。好きな人のこと、気になるのが普通でしょう。」
(くっ!)
それはそうだけど・・・
「蓮君は、好きな人のこと、全部知りたいとは思わないの?」
(それは思う。)
私だって瑞希お兄ちゃんは気になるから、ますみちゃんの言ってることもわかるけど。


