彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)





「こりゃあ、肺に入ったな?しっかりしろ。」

「ゲホゲホ!ず、ずみばぜ・・・・!」

「ああ、瑞希先輩、俺がしますからいいっすよ!」





背をさすりながら言う優しいみーちゃんと、長谷部ちゃんが羨ましくて引き離そうとするえんちゃん。




(やっぱり、長谷部ちゃんて、高千穂ちゃんのこと~・・・)





それであたしは、なんとなく確信する。




(それは、いろいろ苦しいでしょうね~長谷部ちゃん?)





「こんな時にきたねぇな、悠斗!」




肝心な女の子はこんなんだし。





「そりゃあ、ないぜカンナ。こいつがどんな気持ちでカンナと凛君を思ってるか、なぁ悠斗?」

「ゲホゲホ!うっせーよ、秀!余計なこというな!」





耳まで真っ赤になって言う長谷部ちゃんをよそに、凛ちゃんの方も慌ただしくなっていた。








「高千穂カンナが好きなんでしょう?」

「な、なに言ってんですか、ますみちゃん!?」

「その反応・・・・図星じゃない。」

「ええ!?いやいや、違いますよ!僕は~!!」

「隠さないで。」






オロオロしながら首を振れば、真顔で私を見るますみちゃん。






「凛君、高千穂さんって子と付き合ってるの?『鬼姫』って言われてる子だよね?あの子が彼女なんでしょう?」

「前半は違いますが、後半はそうです。・・・・そういうあだ名のお姫様ですよ。」

「正直に答えて!凛君、高千穂さんが好きなの?」






そう言うなり、身を乗り出して私の顔をのぞき込むますみちゃん。






「高千穂さんのこと、好きなの?嫌いなの?」


(えー?そういわれても・・・・)

「好きですよ。」







正直に即答してみる。

その言葉で、何故か室内が静かになる。






「ふーん・・・・ますみよりも、好きなの・・・!?」






張り詰める空気の中、ますみちゃんから笑顔が消える。