「蓮君、答えて。ますみのどこが、好みじゃないの?」
「・・・そういうことじゃないんですよ。」
いい加減、うんざりしてきたので、再度言うことにした。
「ますみちゃん、君の真剣な告白、僕も真面目に受け止めてます。」
「だったら!」
「付き合えない理由は!ますみちゃんが、僕にお礼を言いに来てくれた時に話したでしょう?」
好きな人がいると伝えていた。
「あ・・・・」
これに彼女は、バツが悪そうな顔になる。
さっきみたいに、元の甘えっ子の顔に戻らない。
グッと、下唇をかんでうつむいてしまう。
(かわいそうだけど・・・・)
ハッキリ言うしかない。
そうしないと、ますみちゃんが悩み続ける。
だから、未練を断ち切らせる。
「ますみちゃん、僕はあなたと交際は出来ません。わかりますよね?」
「・・・・よっぽど、その人が好きなんだね、蓮君?」
「好きですよ。」
(6年間、ずっと思い続けて、探し出すぐらい、愛してる。)
「本当に・・・一目惚れで・・・本気で愛してるんです。」
「そう・・・そこまで・・・愛してるのね・・・」
私が繰り返し言ってきた言葉に、みけんにしわを寄せながらますみちゃんは言った。
「高千穂カンナさんのこと。」
「はあ?」
え?なんでそこで、カンナさん?
鳩が豆鉄砲を食ったような顔に、なったと思う。
それぐらいの不意打ち。
無論、凛以外の者達もそうだった。
「「「「はあ!?」」」」
「あ・・・・あたし!?」
「ぶはー!?」
「悠斗!?」
離れた席から、自分と同じように驚く声が上がっていたが、凛はそれに気づかない。
約1名に関しては、飲んでいる途中のジュースを吹いた。
「ゲホゲホゲホ!」
「長谷部、大丈夫か!?」
ジュースを吐き出し、苦しそうにむせる坊や。
それを親切に介抱するうちのみーちゃんは親切だとあたしは思う。


