のどがかわいたと言うますみちゃんのリクエストで、彼女が気に入っているというカフェに入った。
ガラス張りのクーラーがよくきいている席。
向かい合わせで座り、やっとますみちゃんの荷物を置けて、ホッとできた。
「ありがとう、凛君!ごちそうさまぁ~」
「いや、これぐらいしかできないから・・・・お金なくて、ごめんね。」
彼女が頼んだのは、アフタヌーンティーのお茶菓子セット。
三段重ねになった専用の容器に、ケーキやゼリーにフルーツが乗っている。
セットでついている紅茶は、アイスでもホットでも自由に飲めてお代わりもできる。
「凛君、ジュースだけでいいの?遠慮しないで、ますみとケーキ半分こしようよ~」
「いや、お気になさらないでください。小食ですから・・・」
ますみちゃんが頼んだ分だけでも、トータルで1万8千円近く・・・
というか、私が頼んだ一番安い飲み物と合わせても、合計が2万円近くなる。
前回の合コンでもそうだったけど!
(女はおごられて当たり前っていう感覚に、差別を感じてる!!)
〔★凛は世の男の気持ちがわかった★〕
「凛君、はい、マカロン。あーんして。」
「いや、僕はいいから。」
差し出されるピンクの物体を断りながら、ストローでコップの中身を飲む。
それにつまらそうにしながら、私に食べさせようとしたお菓子を口にいれるますみちゃん。
「ねぇ、蓮君はどうして暴走族をしようと思ったの?」
「別に・・・」
「教えてくれてもいいじゃん?ますみ、知りたいなぁ~」
「語るほどのことでもないですよ?」
ますみにばかり気を取られていたので、凛は知らなかった。
「おい、押すな!」
「見えないのよ、みーちゃん!」
「さ、真田先輩~もっと俺の方に寄っていいっすよー♪」
「うわ、ガチでキモイな、円城寺。」
「お前も凛君相手だと、こんなもんだぞ、可児?」
「うるせぇよ、お前ら!凛達が見えない。」
「あんまり向きになるなよ、カンナ~」
のぞかれていることに。
〔★14の目に監視されていた★〕


