彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




のどがかわいたと言うますみちゃんのリクエストで、彼女が気に入っているというカフェに入った。

ガラス張りのクーラーがよくきいている席。

向かい合わせで座り、やっとますみちゃんの荷物を置けて、ホッとできた。





「ありがとう、凛君!ごちそうさまぁ~」

「いや、これぐらいしかできないから・・・・お金なくて、ごめんね。」






彼女が頼んだのは、アフタヌーンティーのお茶菓子セット。

三段重ねになった専用の容器に、ケーキやゼリーにフルーツが乗っている。

セットでついている紅茶は、アイスでもホットでも自由に飲めてお代わりもできる。






「凛君、ジュースだけでいいの?遠慮しないで、ますみとケーキ半分こしようよ~」

「いや、お気になさらないでください。小食ですから・・・」






ますみちゃんが頼んだ分だけでも、トータルで1万8千円近く・・・

というか、私が頼んだ一番安い飲み物と合わせても、合計が2万円近くなる。


前回の合コンでもそうだったけど!






(女はおごられて当たり前っていう感覚に、差別を感じてる!!)



〔★凛は世の男の気持ちがわかった★〕



「凛君、はい、マカロン。あーんして。」

「いや、僕はいいから。」





差し出されるピンクの物体を断りながら、ストローでコップの中身を飲む。

それにつまらそうにしながら、私に食べさせようとしたお菓子を口にいれるますみちゃん。





「ねぇ、蓮君はどうして暴走族をしようと思ったの?」

「別に・・・」

「教えてくれてもいいじゃん?ますみ、知りたいなぁ~」

「語るほどのことでもないですよ?」





ますみにばかり気を取られていたので、凛は知らなかった。






「おい、押すな!」

「見えないのよ、みーちゃん!」

「さ、真田先輩~もっと俺の方に寄っていいっすよー♪」

「うわ、ガチでキモイな、円城寺。」

「お前も凛君相手だと、こんなもんだぞ、可児?」

「うるせぇよ、お前ら!凛達が見えない。」

「あんまり向きになるなよ、カンナ~」





のぞかれていることに。



〔★14の目に監視されていた★〕