彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)



「うはははは!気にせんでええって!菅原凛の服も、置いといてええからなぁ~!帰りもちゃんと送ったるさかい!」

「え、いいですよ!そこまでしてもらうと、悪いです。」

「それこそ、あかんて!凛のところのいじめっ子らが、凛の後を尾行しとるんで?」

「ええ!?まさかここまで・・・!?」

「これへんように、わしが妨害しといたわ!しっかし、学校から出ても後をつけ取るのはあかんの~」

「全然知らなかったんだけど!?」


初めて聞いた事実にゾッとする。



「そこまでする・・・?気持ち悪い・・・・!」

「そんだけ、暇と金を持て余しとんやろうー?ぶっちゃけ、金持ちの私立に成績は関係ないからのぉ~おまけみたいなもんやん?肩書めあてで、一般人は入るけどなぁー?」

「・・・うちもそうですよ。」

「あ!?ホンマか!?」

「だから・・・成績を気にしてるんです。私の将来のために、両親は・・・」

「そやろなー!まぁ、それが本人のためかわからへんけどなぁー♪」

「別にそれは良いんです。問題は―――『菅原凛』への尾行です。」



いつから、尾行されているのか?

ヤマトは、それをどこで知ったのか?


「ああ、それはなぁ~」




私の疑問を察した関西人が、口をへの字にしながら教えてくれた。



「凛に学校の道を聞いた時からやねん!」

「え!?そんなに前から!?」

「なんや、取り巻にしては、遠巻きやなぁー思って声かけたねん!どこぞのお嬢様化と思えば~うはははは!ヤンキーの王子様やって!ウケるぅ~」

「僕は楽しくないよ!?」

「けど、瑞希はんと出会えて幸せやろ?」

「それは、幸せですけど・・・!」

「うはははは!せやから、そんころから・・・気ぃつけて見てたんや。尾行してまで、弱み握っていたぶろうって根性、わしは好かん!」

「ヤマト・・・」

「まぁ、わしが二重尾行しとるから安心て帰り!」

「ヤマト・・・」



気遣う彼に、言いにくかったけど言った。