「うはははは!気にせんでええって!菅原凛の服も、置いといてええからなぁ~!帰りもちゃんと送ったるさかい!」
「え、いいですよ!そこまでしてもらうと、悪いです。」
「それこそ、あかんて!凛のところのいじめっ子らが、凛の後を尾行しとるんで?」
「ええ!?まさかここまで・・・!?」
「これへんように、わしが妨害しといたわ!しっかし、学校から出ても後をつけ取るのはあかんの~」
「全然知らなかったんだけど!?」
初めて聞いた事実にゾッとする。
「そこまでする・・・?気持ち悪い・・・・!」
「そんだけ、暇と金を持て余しとんやろうー?ぶっちゃけ、金持ちの私立に成績は関係ないからのぉ~おまけみたいなもんやん?肩書めあてで、一般人は入るけどなぁー?」
「・・・うちもそうですよ。」
「あ!?ホンマか!?」
「だから・・・成績を気にしてるんです。私の将来のために、両親は・・・」
「そやろなー!まぁ、それが本人のためかわからへんけどなぁー♪」
「別にそれは良いんです。問題は―――『菅原凛』への尾行です。」
いつから、尾行されているのか?
ヤマトは、それをどこで知ったのか?
「ああ、それはなぁ~」
私の疑問を察した関西人が、口をへの字にしながら教えてくれた。
「凛に学校の道を聞いた時からやねん!」
「え!?そんなに前から!?」
「なんや、取り巻にしては、遠巻きやなぁー思って声かけたねん!どこぞのお嬢様化と思えば~うはははは!ヤンキーの王子様やって!ウケるぅ~」
「僕は楽しくないよ!?」
「けど、瑞希はんと出会えて幸せやろ?」
「それは、幸せですけど・・・!」
「うはははは!せやから、そんころから・・・気ぃつけて見てたんや。尾行してまで、弱み握っていたぶろうって根性、わしは好かん!」
「ヤマト・・・」
「まぁ、わしが二重尾行しとるから安心て帰り!」
「ヤマト・・・」
気遣う彼に、言いにくかったけど言った。


