(こいつ・・・・!そこまで、凛のために・・・?)
あたし相手に引かないということは、それだけ小林は、凛のことを―――――
「凛に惚れてんのかよ?」
それでやっと、小林の表情が変わった。
瞳が動く。
「それ、本気で言ってるんですか?」
「あ?」
ゆらいだはずの瞳が、元の強い目力に戻る。
「私を茶化して、誤魔化さないでください。
「・・・お前。」
おいおい。
マジかよ、凛。
(ガチで、惚れさせてんじゃねぇか・・・・!?)
「とにかく!凛君からの伝言は伝えましたから!」
「小林、お前・・・」
「今週の土曜日だそうです!今度の土曜日に、美浜の石畳通りに10時、ますみさんと待ち合わせてるそうです。」
「はあ!?マジか!?つーか、なんでそこまでお前が知っ~!?」
「私が知ってるかよりも!凛君があなたを気にしてることを気にして下さいっ!!」
「なっ!?」
「失礼します!!」
最後はほぼ、怒鳴りつかられる形で終わる。
うつむき加減でソッポを向くと、あたしの横を駆け足で通過していった。
足音が聞こえなくなったところで、大きくため息をつく。
「なんなんだよ・・・」
「真面目な子なんでしょう?」
「モニカ先輩。」
「凛ちゃん、新しいお友達が出来たみたいねぇ~高千穂ちゃんが爆裂弾で、龍星軍の子だってわかっててて、あれだけのタンカをきったんだもんねぇ~♪」
「楽しそうに言わないでくださいよ。こっちは、これで二度目だってのに・・・」
あん時、凛は目の前でさらわれたっけなぁ~?
「それで?どーするの、高千穂ちゃん。」
リップを塗り直しながらモニカ先輩が聞いてくる。
キレイなお兄さんならぬ、オネェさんにあたしは言った。
「あそこまで言われちゃ、行くしかないでしょう?」
「うふ♪それでこそ、あたしの高千穂ちゃんだわぁ~♪」
チュッと、口紅を塗ったばかりの口をすぼめながら言う。
「土曜日はあたしと~みーちゃんのお店で女子会の予定だったけど~美浜の石畳通りの超おすすめのアフタヌーンティーに決定ねぇ~」
「ケーキすか?」
「お茶会よぉ~♪男も女も、甘いものは食べるでしょう?」
「だってよ!で?お前らはどうすんだ~!?」
モニカ先輩を見たまま、姿を見せない奴らに聞いた。


