彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




(こいつ・・・・!そこまで、凛のために・・・?)



あたし相手に引かないということは、それだけ小林は、凛のことを―――――






「凛に惚れてんのかよ?」






それでやっと、小林の表情が変わった。

瞳が動く。





「それ、本気で言ってるんですか?」

「あ?」




ゆらいだはずの瞳が、元の強い目力に戻る。



「私を茶化して、誤魔化さないでください。

「・・・お前。」


おいおい。

マジかよ、凛。



(ガチで、惚れさせてんじゃねぇか・・・・!?)





「とにかく!凛君からの伝言は伝えましたから!」

「小林、お前・・・」

「今週の土曜日だそうです!今度の土曜日に、美浜の石畳通りに10時、ますみさんと待ち合わせてるそうです。」

「はあ!?マジか!?つーか、なんでそこまでお前が知っ~!?」

「私が知ってるかよりも!凛君があなたを気にしてることを気にして下さいっ!!」

「なっ!?」

「失礼します!!」






最後はほぼ、怒鳴りつかられる形で終わる。

うつむき加減でソッポを向くと、あたしの横を駆け足で通過していった。

足音が聞こえなくなったところで、大きくため息をつく。






「なんなんだよ・・・」

「真面目な子なんでしょう?」

「モニカ先輩。」

「凛ちゃん、新しいお友達が出来たみたいねぇ~高千穂ちゃんが爆裂弾で、龍星軍の子だってわかっててて、あれだけのタンカをきったんだもんねぇ~♪」

「楽しそうに言わないでくださいよ。こっちは、これで二度目だってのに・・・」





あん時、凛は目の前でさらわれたっけなぁ~?




「それで?どーするの、高千穂ちゃん。」




リップを塗り直しながらモニカ先輩が聞いてくる。

キレイなお兄さんならぬ、オネェさんにあたしは言った。





「あそこまで言われちゃ、行くしかないでしょう?」

「うふ♪それでこそ、あたしの高千穂ちゃんだわぁ~♪」




チュッと、口紅を塗ったばかりの口をすぼめながら言う。





「土曜日はあたしと~みーちゃんのお店で女子会の予定だったけど~美浜の石畳通りの超おすすめのアフタヌーンティーに決定ねぇ~」

「ケーキすか?」

「お茶会よぉ~♪男も女も、甘いものは食べるでしょう?」

「だってよ!で?お前らはどうすんだ~!?」



モニカ先輩を見たまま、姿を見せない奴らに聞いた。