(とはいっても、ヤマトの奴も絡んでるみたいだし・・・そろそろ、話ぐれー聞いてやってもいいかなぁー・・・)
「高千穂ちゃん!もう凛ちゃんの話はやめましょう!」
「モニカ先輩。」
「凛ちゃんの話をするとつらくなるわ!今は、凛ちゃんのことは心の中だけにして、お互い乗り切りましょうね!?」
「といいつつ、本心は?」
「そう言って同調してると見せかけて~高千穂ちゃんが凛ちゃんをあきらめてくれたら、ラッキー♪happy♪ってとこ♪」
「よーく、わかりました。」
「ああん!?ひっかっかっちゃったぁー!?って、いやーね、冗談よ、冗談!」
(とてもそうとは思えねぇ・・・)
文句言いつつも、この先輩は凛を信じてる。
モニカ先輩は男だけど女。
普通の男子なら引くところを、凛は嫌うどころか平気で懐いてる。
普通にしてるところが、凛の器のデカさだとあたしは思う。
「まぁいいっすけど。さっさと、かっ飛ばしてくださいよ、モニカ先輩?」
「OK!ちょっと、近道して帰っちゃいましょう~♪」
そこで話は終わり、あたしはモニカ先輩の車の助手席へ向かう。
ドアを開けて座ろうとした時だった。
「高千穂さん!」
「あん?」
突然の女の声。
呼ばれた理由に心当たりはあった。
あたしを気に入らない学校の女子か、他校の女子か。
はたまた、レディースか愚連隊の女か。
一瞬そう思ったが、声に殺気がなかった。
(つーか、切羽詰まってる感じだよな?)
首だけで振り返る。
目にした相手にため息をつきながら聞いた。
「なんだよ、小林じゃんか?」
いたのは、同じクラスの小林という眼鏡っ子娘。
肩で息をしながらあたしを見ていた。
息切れしている口が開く。
「高千穂さん、ちょっといいですか?」
「あら、高千穂ちゃんの知り合い?」
小林の登場で、目じりが下がるモニカ先輩。
こういう系の女子には優しい人。
「うふふふ♪いじりがいがあるわ~紹介してよーん♪」
(磨きがいがあるとなりゃ、獲物を見る目で見るよなぁー)
同級生がそのえじき(?)にならないうちに、話をすませるか。


