彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)





(とはいっても、ヤマトの奴も絡んでるみたいだし・・・そろそろ、話ぐれー聞いてやってもいいかなぁー・・・)



「高千穂ちゃん!もう凛ちゃんの話はやめましょう!」

「モニカ先輩。」

「凛ちゃんの話をするとつらくなるわ!今は、凛ちゃんのことは心の中だけにして、お互い乗り切りましょうね!?」

「といいつつ、本心は?」

「そう言って同調してると見せかけて~高千穂ちゃんが凛ちゃんをあきらめてくれたら、ラッキー♪happy♪ってとこ♪」

「よーく、わかりました。」

「ああん!?ひっかっかっちゃったぁー!?って、いやーね、冗談よ、冗談!」


(とてもそうとは思えねぇ・・・)





文句言いつつも、この先輩は凛を信じてる。

モニカ先輩は男だけど女。

普通の男子なら引くところを、凛は嫌うどころか平気で懐いてる。

普通にしてるところが、凛の器のデカさだとあたしは思う。




「まぁいいっすけど。さっさと、かっ飛ばしてくださいよ、モニカ先輩?」

「OK!ちょっと、近道して帰っちゃいましょう~♪」




そこで話は終わり、あたしはモニカ先輩の車の助手席へ向かう。

ドアを開けて座ろうとした時だった。






「高千穂さん!」

「あん?」





突然の女の声。

呼ばれた理由に心当たりはあった。


あたしを気に入らない学校の女子か、他校の女子か。

はたまた、レディースか愚連隊の女か。

一瞬そう思ったが、声に殺気がなかった。





(つーか、切羽詰まってる感じだよな?)





首だけで振り返る。

目にした相手にため息をつきながら聞いた。






「なんだよ、小林じゃんか?」






いたのは、同じクラスの小林という眼鏡っ子娘。

肩で息をしながらあたしを見ていた。

息切れしている口が開く。






「高千穂さん、ちょっといいですか?」

「あら、高千穂ちゃんの知り合い?」





小林の登場で、目じりが下がるモニカ先輩。

こういう系の女子には優しい人。




「うふふふ♪いじりがいがあるわ~紹介してよーん♪」



(磨きがいがあるとなりゃ、獲物を見る目で見るよなぁー)




同級生がそのえじき(?)にならないうちに、話をすませるか。