けっきょくますみちゃんは、私が良いと言った服とアクセサリーを買った。
それも大量に購入した。
「ますみ、彼氏に買わせないのー?」
「蓮君には出させないの!カードで一括にして!」
「聞いたか・・・あいつ買わないらしいぞ。」
「男が金出すもんだろう~?」
「俺なら買ってやるのに・・・」
(ああ・・・早く帰りたい・・・・!)
私だって、男として格好はつけたいよ?
だけどね、
「ごめんね、ますみちゃん・・・・お金なくて・・・」
(このお店、物価が高すぎる!)
〔★凛のお小遣いでは無理だった★〕
男として謝れば、彼女は笑顔で手を振る。
「いいの、いいの!ますみ、蓮君と一緒にいたいだけだから。」
「食べ物関係はおごりますので・・・」
「わぁ~楽しみ!」
つくづく、桃山女学院の女子はお金持ちだと思う。
「あれ?ますみ、ごめん・・・クレジットカード機の調子が・・・」
「いいよ、ゆっくりで!蓮君、待っててもらっていい?」
「うん、僕はかまわないよ。」
「ますみ、あんたも男の趣味変わったね~」
「やめてよ、蘭ちゃん!蓮君の前で~」
「事実じゃない?蓮ちゃんて何者?」
「蓮君は蓮君なの!」
(本当は『凛』なんですけど・・・)
「蓮君は、普通の男よりはかなり違うけど、そこがかっこよくて最高なの!ギャップ萌え王子様なんだから!実はなんと~彼が『あの人』なの♪」
「え!?この子が『あの人』!?」
「え?ますみちゃん、なにを話したんです・・・?」
「あ!?な、なんでもない、なんでもない!てか、ガールズトークに入らないで!蓮君は、ますみが呼ぶまでお店の中をブラブラしてて!」
(私もガールなんだけど・・・)
〔★しかしトークには参加できない★〕
「わかりました、ますみ姫。」
気になる単語があったけど、笑顔で彼女の言う通りに従う。
女性2人から離れる。
(とはいえ・・・彼氏だとか、婚約者だとか吹き込まれるのも困るなぁ~)
1人でお店の中をぐるぐるする。


