彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)





「たぁーくん、これどう?」

「舞花は、こっちだろう?」

「あさみくん、いいよ、悪いよ!」

「気にするなよ。今日が交際1年目の記念日だろう?」






(へぇ~カップル御用達のお店っぽいな・・・)





周りがうらやましい。

出来れば私も、瑞希お兄ちゃんと一緒に来たかったが・・・・





「ほら、ますみ。しっかり見て行ってね~」

「わぁ、これカワイイ!これも、これも!こっちも!」





そう言って、私の隣で嬉しそうにするますみちゃん。





「ちょっと、さっとん!どこ見てんのよ!?」

「ば、何も見てないって。」

「あの子がそんなに気になるの?」

「いや、あの子の後ろの帽子が、お前に似合いそうだと~」





おかげで、他所のカップルが修羅場になっている。






「なんであんな可愛い子が、あんなガキと・・・」

「俺の方が良いだろう?」

「年下好きかよ。おもしろくねぇー」






同時に、私は恨みの対象になっていた。



〔★凛は肩身が狭くなった★〕




「あれもいいなぁ~これもいいなぁ~」

「迷ってるんですか?」

(早くここから出たいのになぁ~)





だんだんと、目立ってきているのを感じながら問いかける。





「だって!こっちもいいけど、これも可愛いよ!」

「ホントだ・・・。可愛いね?」





ますみちゃんが差し出したのは、貝殻の形をしたピアスと猫をモチーフにしたピアスだった。





「どっちがいいかなぁ~蓮君?」

「ますみちゃんの好きな方でいいんじゃないですか?」

「どっちもいいもん!両方買うのはあれだし~」

「うっ!?そうですね・・・・両方合わせて、6500円だと・・・」

「えー?それぐらい安いよぉ~」

「安いんですか!?」

「カード額の上限に届くわけじゃないもん♪」

「・・・・お金持ち、なんですね?」

「うん♪ますみの家も会社経営で~株式上場もいっぱいしてるからねぇ~」

(さすが、桃山女学院・・・御金持ちのお嬢様学校は本当なのね・・・)

中流家庭の我が家と大違い・・・



〔★凛は格差を実感した★〕