「たぁーくん、これどう?」
「舞花は、こっちだろう?」
「あさみくん、いいよ、悪いよ!」
「気にするなよ。今日が交際1年目の記念日だろう?」
(へぇ~カップル御用達のお店っぽいな・・・)
周りがうらやましい。
出来れば私も、瑞希お兄ちゃんと一緒に来たかったが・・・・
「ほら、ますみ。しっかり見て行ってね~」
「わぁ、これカワイイ!これも、これも!こっちも!」
そう言って、私の隣で嬉しそうにするますみちゃん。
「ちょっと、さっとん!どこ見てんのよ!?」
「ば、何も見てないって。」
「あの子がそんなに気になるの?」
「いや、あの子の後ろの帽子が、お前に似合いそうだと~」
おかげで、他所のカップルが修羅場になっている。
「なんであんな可愛い子が、あんなガキと・・・」
「俺の方が良いだろう?」
「年下好きかよ。おもしろくねぇー」
同時に、私は恨みの対象になっていた。
〔★凛は肩身が狭くなった★〕
「あれもいいなぁ~これもいいなぁ~」
「迷ってるんですか?」
(早くここから出たいのになぁ~)
だんだんと、目立ってきているのを感じながら問いかける。
「だって!こっちもいいけど、これも可愛いよ!」
「ホントだ・・・。可愛いね?」
ますみちゃんが差し出したのは、貝殻の形をしたピアスと猫をモチーフにしたピアスだった。
「どっちがいいかなぁ~蓮君?」
「ますみちゃんの好きな方でいいんじゃないですか?」
「どっちもいいもん!両方買うのはあれだし~」
「うっ!?そうですね・・・・両方合わせて、6500円だと・・・」
「えー?それぐらい安いよぉ~」
「安いんですか!?」
「カード額の上限に届くわけじゃないもん♪」
「・・・・お金持ち、なんですね?」
「うん♪ますみの家も会社経営で~株式上場もいっぱいしてるからねぇ~」
(さすが、桃山女学院・・・御金持ちのお嬢様学校は本当なのね・・・)
中流家庭の我が家と大違い・・・
〔★凛は格差を実感した★〕


