彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「・・・全員知ってるのかな・・・?」




(だとしたら、誤解を解くのは5倍の力を必要とするわね・・・)




「いや、くじけちゃダメよ、凛!なにもやましいことはしてないし、これからも起こらないんだから!」




(絶対に、今日のデートをダメにしてやる!!)




〔★男子らしくない意気込みだ★〕



その決意で、バイクにキーをさしてエンジンをかける。

こうして、約束の場所へと単車を走らせたのだった。




















そこまで思い返して考える。



「恋愛って難しい・・・・」



赤信号で止まれば、待ち合わせ場所が視界に映る。

ますみちゃんが指定してきたのは、道路沿いのオシャレなカフェ店が並ぶ石畳の場所だった。





「わぁ~瑞希お兄ちゃんが見たら、興味を持ちそう・・・」



(バリスタカフェの参考になりそう。)





その様子を横目に見ていれば、信号が変わる。

先ほどよりもかなり、かなりスピードを落して走る。

各お店の様子を見るために、ゆっくりと単車を走らせる。

コーヒー店以外にも、紅茶や洋菓子の専門店が軒(のき)を連ねており、そんなお店に似合いそうな人達がドリンクや軽食を楽しんでいる。

お店から出入りする人達はみんな、満足そうな顔をしている。






(はやるお店にするためには、どこまでお客様を満足させられるかだよね・・・)





そんな思いでバイクを止めた。







「単車、どこに置けばいいかな・・・?」







駐車場を探して辺りを見渡す。

約束よりも、15分速い到着。

逃げ道を探す意味でも、早く来ていたんだけど・・・









「蓮くーん!」


「っ!?」

(この声は!?)





「ますみちゃん!?」

(もう来たの!?)







今回、私を不幸にしてくれた原因。

深呼吸して、声がした方を見る。