その日、朝から体が重かった。
「あーあ・・・・ますみちゃんとデートか・・・」
晴天の空の下、愛車を走らせる私の気持ちは暗い。
(本来ならば、瑞希お兄ちゃんと夜店でラブラブなのに・・・・)
赤信号に合わせて、単車を止める。
ポケットから出した携帯の受信ボックスを開く。
―今日の夜店の手伝い、凛は来なくていい 瑞希―
「はぁああああああああ~・・・・・!」
(ひどい・・・瑞希お兄ちゃん・・・・!)
再メールをした結果、前回と同じ文面で返された。
その後、着信も拒否され、メールの返事も返ってこなくなった。
それはカンナさんも同じ。
(これからは、うかつに人助けはしないようにしよう・・・・・・・・)
良かれと思って助けたのに、恩をあだで返された。
それと連動して思い出したのが、『凛道蓮』になる前のやり取り。
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「うはははは!元気だしぃ-や!そういう恋もあるわ!」
「お前のせいでこうなったんですよ、ヤマト!?」
元・友達の家で勉強してくると言って家を出て、本当の友達(?)であるヤマトの部屋で凛道蓮に変身する。
「ええやんけ!ますみちゃんに、嫌われてくるようにわしも念じとるさかい!うはははは!」
「だったら、少しはそうしてくださいよ!」
「支援はするって!お!?もしもし、ハニー!?」
(どう支援するってのよ・・・!?)
彼女からの電話にデレデレするヤマトに、何も期待しないでおこうと決める。
まだ故障中だと言う防犯カメラの前を通って、瑞希お兄ちゃんの家へ向かう。
デートすることは、バレてるけど、誠意を持って訴えれば、誤解は解けると思ったが―――――
(いなかったんだよね・・・・・・・・!!)
「こっ、こん、こんにちは!凛でーすっ!!」
勇気を持って飛び込んだけど、瑞希お兄ちゃんは外出中。
他の4人も出かけているとボードに書いてあったのだった。


