彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




その日、朝から体が重かった。





「あーあ・・・・ますみちゃんとデートか・・・」





晴天の空の下、愛車を走らせる私の気持ちは暗い。





(本来ならば、瑞希お兄ちゃんと夜店でラブラブなのに・・・・)





赤信号に合わせて、単車を止める。

ポケットから出した携帯の受信ボックスを開く。






―今日の夜店の手伝い、凛は来なくていい 瑞希―





「はぁああああああああ~・・・・・!」

(ひどい・・・瑞希お兄ちゃん・・・・!)







再メールをした結果、前回と同じ文面で返された。

その後、着信も拒否され、メールの返事も返ってこなくなった。

それはカンナさんも同じ。






(これからは、うかつに人助けはしないようにしよう・・・・・・・・)





良かれと思って助けたのに、恩をあだで返された。

それと連動して思い出したのが、『凛道蓮』になる前のやり取り。















「うはははは!元気だしぃ-や!そういう恋もあるわ!」

「お前のせいでこうなったんですよ、ヤマト!?」



元・友達の家で勉強してくると言って家を出て、本当の友達(?)であるヤマトの部屋で凛道蓮に変身する。




「ええやんけ!ますみちゃんに、嫌われてくるようにわしも念じとるさかい!うはははは!」

「だったら、少しはそうしてくださいよ!」

「支援はするって!お!?もしもし、ハニー!?」


(どう支援するってのよ・・・!?)





彼女からの電話にデレデレするヤマトに、何も期待しないでおこうと決める。

まだ故障中だと言う防犯カメラの前を通って、瑞希お兄ちゃんの家へ向かう。

デートすることは、バレてるけど、誠意を持って訴えれば、誤解は解けると思ったが―――――







(いなかったんだよね・・・・・・・・!!)



「こっ、こん、こんにちは!凛でーすっ!!」



勇気を持って飛び込んだけど、瑞希お兄ちゃんは外出中。

他の4人も出かけているとボードに書いてあったのだった。