彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「凛さんが、ナンパな漢じゃないのは、オメーだって知ってるだろう、高千穂!?」

「ああん!?舎弟根性で、かばう気かよ!?」

「聞けよ!凛さんは、男の友情を貫くために好きでもない合コンに参加したんだ!」

「友情だぁ?」

「そうだ!なぁ、五十嵐!ちゃんと説明しろ!オメーが原因だろうが!?」

「うはははは!そやったそやった!」



可児君の言葉を受け、阿修羅顔のカンナさんにヤマトが言った。@



「うはははは!えらいすんまへんな、カンナはん!わしが桃山女学院の高根の花に一目惚れ知ったばっかに、浮かれたえんなんとか君らはヤンキーファッションから合コンでモテる男ファッションになり、大人気の凛はJKに迫られ、あやうく王様ゲームで口と口のキッスをしかけてもーたんですわ~!ほんまは、悪質な元カレがきーへんかったら、みんな桃山女学院のJKちゃんらとカップル成立、あるいはエロいことするっちゅー目的達成がでてたとこやったんやけどなぁ~♪うははははははー!!」


「ヤマトぉぉぉ!!?」




〔★正直に説明しすぎだ★〕




「なにが無罪だ!?完ぺき有罪じゃねぇーか、コラ!!?」

「バッキャローバラした上に、フォローになってねぇぇぇ!!」

「バラすじゃなくて、化けの皮がはがれたの間違いだろう――――――!!?」



可児君のツッコミを受け、ブチ切れ状態のカンナさんが動いた。



「こんのドスケベ共がァァァ!!」



握り直したカンナさんの拳が、モテ男ファッションをしている5人の男達に命中する。


ドス!

「ぎゃ!」


ガス!

「うっはー!」


バキ!

「おえ!」


バコ!

「がは!?」


ドゴン!

「うお!」




「可児君!ヤマト!秀君!悠斗君!円城寺くーん!!」




次々と、床へとうずくまっていく龍星軍の仲間達。

全員を攻撃し終わったところで、そんな彼らを見下ろしながらカンナさんは言った。



「これで連帯責任成立だな・・・・!?」

「確かに平等に殴りましたね!?」



〔★全員おそろいとなった★〕