「言っとくが、これ以上、一之瀬ますみに付きまとって嫌がらせしてみろ。痛い目見せるぜ?」
「ぐっ・・・!」
「あと、爆裂弾と可児のことも、デマを信じてんじゃねぇーぞ!4代目が龍星軍やるのに付き合ってくれって頭下げて、円城寺達『爆裂弾』を引き入れたんだ。可児に関しては、SHIELDはおろか、オメーらミミズの集団の中にいちゃ、猫に小判だからって、4代目自らスカウトした。それが正しい情報だ。」
「あ、頭下げ・・・引き抜く・・・!?」
怖い顔で言った瑞希お兄ちゃんの言葉を、口の中で繰り返す片淵セイヤ。
それで男達は、その場から動かなくなる。
「俺も引退した身だから関わりたくねぇーが、お前らが怪我させた店員さんは、俺らに恩がある相手だからよぉ~」
「げっ!?そんな!?」
「そーねぇ~警察呼ばないわけだから、治療費はあんた達の臓器を売っぱらう方が早いかもねぇ~?」
「ひい!臓器!?」
「う、うそだ!そんな脅しは~」
「馬鹿!相手は、初代龍星軍の頭と遊撃隊長だぞ!?」
「ガチに決まってんじゃんか!?」
「いやだ!すみませんでした!!申し訳ありません!許してください!」
「た、助けて!ごめんなさい!許してください、『チーフ様』!!」
「え!?・・・あの・・・」
よほど、瑞希お兄ちゃんとモニカちゃんが怖いのだろう。
あれほどコケにしていたはずの白神チーフさん達スタッフに向かって、泣きながらその場で土下座する蛇の目達。
それにやられた方も、その周りの人達も困ったような顔をしている。
しかし、何人かはしかめっ面でセイヤ達をにらんでいた。
(そりゃあ、こういう謝り方をされたらねー・・・)
「あーやだやだ!自分達が助かりいたい一心で謝るのかよ!マジだせーぜ!」
(その通りだね、カンナさん・・・)
私の思ったことを口にしてくれるカンナさん。
もちろん、そのことは瑞希お兄ちゃんもわかっていた。


