仁王立ちする友達に、私もリアクションに困った。
とりあえず、疑問に感じたことを聞いてみる。
「カンナさん!?どうしてここに!?」
「あたしだけじゃない。」
「おこんばんは~凛ちゃん?」
「モニカちゃん!?」
カンナさんの背後から現れたのは、綺麗なお顔のオネェさん。
〔★モニカが現れた★〕
再度わき起こった疑問。
「ど、どうして、モニカちゃんまで!?」
「おほほ~みんなでご飯食べに来たら、お気に入りのチーフ君がお顔を怪我してるしぃ~凛ちゃんの声がしてぇ~」
「その騒ぎに誘われてきてみりゃぁ・・・・ねぇ、真田先輩・・・!?」
「さっ・・・・!?」
「真田先輩って!?」
「・・・・奇遇だな、凛・・・!?」
「う、わあああああああああああ!?」
そう語る声も、顔も、間違いなく本物の真田瑞希お兄ちゃん。
思わず叫んだのは、会えた嬉しさから出はない。
両手に、顔面修羅場のセイヤと部下1名をぶら下げていたから・・・。
〔★本日最大のゲストが現れた★〕
「お、お兄ちゃん・・・!?なにをなさって・・・・!?」
「・・・・。」
無言で登場した瑞希お兄ちゃんに、体の動きが止まる。
強烈な威圧感。
無表情だった彼の口が静かに動く。
「後始末だ。」
ドサドサ!!
その言葉に合わせ、お兄ちゃんの両手から蛇の目バカ2匹が落された。
「あ、あとしまつ・・・・?」
「うははは!なんやようわからんが、奇遇やなぁ~凛!なぁ、えんなんとか君も!?」
「・・・。」
「・・・!」
「ありゃ、無視かい?よう見りゃ、みんなおじぞうさんやのぉー!?おそろいかいなぁ~うははははは!!」
この修羅場に、危機感がないのは、のん気な関西人ぐらい。
もはや、合コンをしどころではないと、ヤマト以外は思うのだった。


