彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




仁王立ちする友達に、私もリアクションに困った。

とりあえず、疑問に感じたことを聞いてみる。






「カンナさん!?どうしてここに!?」

「あたしだけじゃない。」

「おこんばんは~凛ちゃん?」


「モニカちゃん!?」






カンナさんの背後から現れたのは、綺麗なお顔のオネェさん。



〔★モニカが現れた★〕



再度わき起こった疑問。






「ど、どうして、モニカちゃんまで!?」

「おほほ~みんなでご飯食べに来たら、お気に入りのチーフ君がお顔を怪我してるしぃ~凛ちゃんの声がしてぇ~」

「その騒ぎに誘われてきてみりゃぁ・・・・ねぇ、真田先輩・・・!?」

「さっ・・・・!?」

「真田先輩って!?」


「・・・・奇遇だな、凛・・・!?」

「う、わあああああああああああ!?」






そう語る声も、顔も、間違いなく本物の真田瑞希お兄ちゃん。

思わず叫んだのは、会えた嬉しさから出はない。

両手に、顔面修羅場のセイヤと部下1名をぶら下げていたから・・・。



〔★本日最大のゲストが現れた★〕



「お、お兄ちゃん・・・!?なにをなさって・・・・!?」

「・・・・。」






無言で登場した瑞希お兄ちゃんに、体の動きが止まる。

強烈な威圧感。

無表情だった彼の口が静かに動く。






「後始末だ。」



ドサドサ!!






その言葉に合わせ、お兄ちゃんの両手から蛇の目バカ2匹が落された。






「あ、あとしまつ・・・・?」

「うははは!なんやようわからんが、奇遇やなぁ~凛!なぁ、えんなんとか君も!?」

「・・・。」

「・・・!」


「ありゃ、無視かい?よう見りゃ、みんなおじぞうさんやのぉー!?おそろいかいなぁ~うははははは!!」






この修羅場に、危機感がないのは、のん気な関西人ぐらい。

もはや、合コンをしどころではないと、ヤマト以外は思うのだった。