「この俺をダマしやがって!けじめをつけるにも、逃げ回りやがってよぉ~!
「で?2人の問題なのに、平気で一般人を巻き込むんですか?」
「オメーのどこが一般人だ!?」
「一般人ですよ。特に、お店のスタッフさんはいい迷惑です。」
そう言いながら、その場にいる従業員達を見る。
「フラれた腹いせで、怪我を負わされて。」
「くっ!素直に案内しないからだろう!?」
「するわけないでしょう?あなたみたいな馬鹿、入店拒否されていいぐらいですよ?」
「お前なにもんだ!?俺の拳が利かないなとは・・・格闘技でもしてんのか!?」
「あなたに言う義務はありません。」
「言えよ!ビビってんのか~おこちゃま!?」
「そんなに知りたいなら、先にあなたから名乗りなさい。ますみちゃん、本当にこいつは日本人?」
「え?」
「なんだと!?アメリカンにでも見えるか!?」
「見えないから困ってるんでしょう?そんなんざ、フラれて当然ですね。お前のようなマナーもしつけもなってない馬鹿と、ますみちゃんが釣り合うはずない。」
「れ、蓮君!?」
「わかったら、今のうちに帰りなさい。あまりお姫様に付きまとうと、怒りますよ・・・!?」
「わはははは!聞いたかよ!?」
注意も込めて叱ったら、元カレ側から大爆笑が起こる。
「なにがおかしいんですか?」
「はははは!おかしいから笑ってんだよ!」
そう言ったのは、元カレセイヤ。
(本当になんなの・・・変な人?)
笑う要素はなかったはず。
意味がわからなくて、思わず馬鹿ヤンキーを見つめる。
(まさか、セリフがありきたりだった?脅す迫力が足りない??)
考える私をよそに、相手はなぜか得意げに語りだす。


