「え!?」
(な、なに!?)
天の助け!?
神の声!?
(いや、その割には、薄汚い声だったわ!)
一瞬、ホッとしたけど、その声に危うさを覚える。
室内に響いた声に、危険を感じた。
それで反射的に、ますみちゃんを抱きしめる。
彼女に害がおよばないように、守りへと入る私の体の中に華奢な身を収めた。
「ひっ・・・!」
同時に、その声が何であるか知っているようなおびえ方をするますみちゃん。
私の体にしがみつく体の震えが、それを証明していた。
「見つけたぞ、ますみ!」
「リリやモモまでそろってるじゃねぇか!?」
そう言いながら、屈強な男達が現れる。
「なんだあれ・・・?」
「蛇・・・!」
「え?」
私の疑問に、震えながらますみちゃんがつぶやく。
(へび・・・・?蛇って言った?)
それを聞く前に、別の声が響いた。
「お客様、困ります!こちらは、予約制の席です!」
ガラの悪い男達の後から、店員が数人入ってくる。
先頭にいたのは、入店時、ますみちゃんからこのお店のチーフだと紹介された男の人。
後ろに続くのは私達と変わらないぐらいか、少し年上の十代の女性店員達。
「お引き取り下さい!でないと、警察を―――――」
「呼んでみろ!!」
「ぐは!?」
「あ!?」
止めるチーフの胸ぐらを、ガラの悪い男の1人が掴む。
そのまま片手で宙づりする。
「すぐ済むって言ってんだろう!?」
「が、がは・・・!?」
「しょんべんもらすまで、締め上げてやろうか!?」
そう言うなり、手に力を込める男。
「やめてぇ!!」
それを止めたのは、
「ますみちゃん!?」
「白神さん、離してよ・・・!」
私から少しだけ体を離したますみちゃんだった。
これに、店員を掴んでいる男が彼女を見る。


