彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




帰りたい。

合コン開始1分で、そう思った。


私の意志を無視して始まった恋愛ゲーム。

仲間にメンチを切られながら過ごした女子達の自己紹介タイム。

それが終わったところで、ますみちゃんが言った。





「最初は、5分ごとにトークタイムね。」

「は?」

「5分経ったら、蓮君達男子は右に移動してね~」

「え?なにそれ?お見合い?」

「やだぁ、合コンよ~」





ますみちゃんの返事に頭痛を覚える。

この恋の合戦場で、最大の敵となるのは間違いなく彼女だろう。





(日本語が通じない相手と、どう対峙するべきか・・・・!?)




思案していれば、目の前が暗くなる。






「こら、凛!真面目にする気あるんかい!?」






こうなった原因が、私の正面に座り込んでいた。





「してるに決まってるでしょう・・・・!?」


(そうじゃなきゃ、こんなところ来ないわよっ!!)





小声で返せば、いつもより小さいかな?という声でヤマトが返事をする。






「そのわりには、ハーレム狙ってアピールしてるやんけ!?」

「あれは事故だろう!?僕は、カップルにならない!・・・・カップルは作りますけどね。」

「なんやと!?」

「ヤマトカップルをね。」

「うは!?なんや~脅かさんといてや、り―ん♪そういう意味かいなぁ~!」

「それ以外ないでしょう?」






真顔で言えば、頬を染めたヤマトが、バシバシと私の肩を叩きながら言った。






「はずいなぁー!照れるやんけ~もぉ~!ほんま、凛はええ子やわぁ~!ほな、頼むで!あと、これ内緒やで?しーや!」

「痛い痛い!それはヤマトの方ですよ。身内で話す時は、小声で頼みます。」

「わーてるわい!うはははは!わしの恋のラッキーアイテム~!」

「今の僕から言わせれば、君はアンラッキーアイテムだけどのね。」

「うははは!褒めるなやぁ~!ほな、おきばりやすぅ~!」






照れ笑いすると、素早く自分の席へと戻る関西男子。

そして、隣にいるツインテールの子と話しはじめた。





(褒めたつもりはないんだけどな・・・)






そんな思いで見渡せば、周りはトークタイムに入っていた。

仲間達はみんな、熱心に恋の駆け引きを始めている。