彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




逃走準備をする私に、親切な可児君が叫ぶ。




「なに言ってんですか、凛さん!この合コンは、あなたのおかげでもあるんですよ!?どうか、中央へお座りください!」

「可児君、僕のことはいいですから、その優しさをヤマトに向けてください。」

「せやで!恋する男子のわしを優先せんか!彼女を与えたまえ~すすめたまえ~やんか!?」

「そりゃあ、俺も同じだよ!遠慮しろよ、グラサン!」




(同じなんだ・・・・)




怒る可児君を見て、彼も彼女がほしいのだと、再認識する。



〔★わかりやすい『漢』だ★〕




(まぁ、オシャレな姿でやってきた時点で、そう気づかなきゃダメなんだろうけどねー・・・)




そんな思いで、もめる2人に言った。




「可児君、ヤマト、先に座りなさい。僕は最後に座るから。」

「そ、そうですか~じゃあ、お言葉に甘えまして。」

「早っ!?」




許可を出すや否や、巨乳の女の子の隣に座る五分刈り。




「うはははは~!せやから、凛が好きやねん!あ、お姉ちゃん、吉本興業は好きかいのぉー?」

「軽いなっ!?」




可児君に続き、お姉様系の美人の隣に座るヤマト。




「悪いな、凛道君!そういうことなら、先に座らせてもらうぜ?」

「さすが総長!心が広いなぁ~」

「ケッ!カッコつけやがって・・・」

「秀君、悠斗君、円城寺君・・・・」



(君らもかい。)




いそいそと、我先にと座る男子達。





(いいや。私には、壁際の席が残ってるから~)




「はい、移動完了!」

「これで凛道君の両隣も、女の子になったねー」

「え?」




その声に反応して、私が予約した席を見る。






「凛道さん、どうぞ~」

「私達の間に座ってね?」


「ええ!?席替えされてる!?」






あいていたはずの場所が、知らない女の子で埋まっていた。

代わりに、一番目立つ真ん中の席が空いていた。

そこに座れとばかり言わんばかりに。




「な、なんで変えちゃったの!?」

「やっぱり~女子がこれだけ多いのに、壁がお隣さんってありえないでしょう?」

「ますみちゃん!?」

「こういうのを、ハーレムって言うんだよねぇ~どう蓮君!?」



「そうかもしれないけど!」



(拷問だ!!)





〔★凛には苦痛でしかない★〕




「い、いいな、凛さん・・・!」

「おのれ、凛道~」

「自主的にハーレムにしてもらえて・・・」

「頭となると違うな。」

「うははははは!」



困っている私を見ながらうらやましがる男達。





(喜べる要素がないんですけどっ!?)



〔★女の凛には嬉しくない★〕