逃走準備をする私に、親切な可児君が叫ぶ。
「なに言ってんですか、凛さん!この合コンは、あなたのおかげでもあるんですよ!?どうか、中央へお座りください!」
「可児君、僕のことはいいですから、その優しさをヤマトに向けてください。」
「せやで!恋する男子のわしを優先せんか!彼女を与えたまえ~すすめたまえ~やんか!?」
「そりゃあ、俺も同じだよ!遠慮しろよ、グラサン!」
(同じなんだ・・・・)
怒る可児君を見て、彼も彼女がほしいのだと、再認識する。
〔★わかりやすい『漢』だ★〕
(まぁ、オシャレな姿でやってきた時点で、そう気づかなきゃダメなんだろうけどねー・・・)
そんな思いで、もめる2人に言った。
「可児君、ヤマト、先に座りなさい。僕は最後に座るから。」
「そ、そうですか~じゃあ、お言葉に甘えまして。」
「早っ!?」
許可を出すや否や、巨乳の女の子の隣に座る五分刈り。
「うはははは~!せやから、凛が好きやねん!あ、お姉ちゃん、吉本興業は好きかいのぉー?」
「軽いなっ!?」
可児君に続き、お姉様系の美人の隣に座るヤマト。
「悪いな、凛道君!そういうことなら、先に座らせてもらうぜ?」
「さすが総長!心が広いなぁ~」
「ケッ!カッコつけやがって・・・」
「秀君、悠斗君、円城寺君・・・・」
(君らもかい。)
いそいそと、我先にと座る男子達。
(いいや。私には、壁際の席が残ってるから~)
「はい、移動完了!」
「これで凛道君の両隣も、女の子になったねー」
「え?」
その声に反応して、私が予約した席を見る。
「凛道さん、どうぞ~」
「私達の間に座ってね?」
「ええ!?席替えされてる!?」
あいていたはずの場所が、知らない女の子で埋まっていた。
代わりに、一番目立つ真ん中の席が空いていた。
そこに座れとばかり言わんばかりに。
「な、なんで変えちゃったの!?」
「やっぱり~女子がこれだけ多いのに、壁がお隣さんってありえないでしょう?」
「ますみちゃん!?」
「こういうのを、ハーレムって言うんだよねぇ~どう蓮君!?」
「そうかもしれないけど!」
(拷問だ!!)
〔★凛には苦痛でしかない★〕
「い、いいな、凛さん・・・!」
「おのれ、凛道~」
「自主的にハーレムにしてもらえて・・・」
「頭となると違うな。」
「うははははは!」
困っている私を見ながらうらやましがる男達。
(喜べる要素がないんですけどっ!?)
〔★女の凛には嬉しくない★〕


