彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「いや・・・いくら合コンとはいえ、あまりにも変わりすぎでは・・・?」

「はあ!?オメーの、いやグラサンのために俺らが合わせてやってんだろうが!?」

「大河の言う通りだぜ!そのためにネットで、合コンでモテる服を調べて買ったんだろうが!秀と一緒に、ショップ巡りして、有名店員にアドバイスまでもらってきたんだぞ!?」

「バラし過ぎだ馬鹿悠斗!誤解だぜ、凛君!これもやっぱり、新しい仲間のためであってな~桃山の女と合コンとか、なっかなかあり得ないチャンスとか考えてねぇよ!」

「うはははは!ちゅーことで、わしらみんなで彼女作ったらハッピーやん!?なぁ、ハゲ君!?」

「五分刈りだ!その、これでも俺は、女に対して誠実と言いますか~もちろん、凛さんの恋も応援しますので、探りを入れるためにも、俺も桃山ガールと仲良くなるために、女が寄ってくるようなファッションしただけで、下心なんてありませんから!」

「とりあえず、今日の合コン相手の中に僕の好きな子はいません。」

「わかりませんよ、凛さん!恋は突然始まるものですからね!?」

「それはそうかもしれないですが・・・!」


(わからない・・・!)





恋が突然始まるのは、私の恋がまさにそのパターンだったので可能性があるのはわかる。



わかるんだけど・・・・!





(みんな、あんなに合コンを面倒だと言っていたのに・・・・)





目の前の男子達は、そわそわしながら言い訳してる。

いつものヤンキーファッションは消え去り、イマドキ風の男子高校生になっていた。






(めっちゃ気合が入ってんですけど・・・?)





そう思わずにはいられないそわそわした態度。






(ヤマトのためとは言ってるけど、これじゃあ、自分のためみたいじゃない・・・・)






彼らからあふれるやる気が、私のテンションを下げる。

乗り気じゃなかったはずなのに、本気のおしゃれをしていた男4人。

その姿を見て、男の子ってわからないと思った。




〔★単純な生き物である★〕