「いや・・・いくら合コンとはいえ、あまりにも変わりすぎでは・・・?」
「はあ!?オメーの、いやグラサンのために俺らが合わせてやってんだろうが!?」
「大河の言う通りだぜ!そのためにネットで、合コンでモテる服を調べて買ったんだろうが!秀と一緒に、ショップ巡りして、有名店員にアドバイスまでもらってきたんだぞ!?」
「バラし過ぎだ馬鹿悠斗!誤解だぜ、凛君!これもやっぱり、新しい仲間のためであってな~桃山の女と合コンとか、なっかなかあり得ないチャンスとか考えてねぇよ!」
「うはははは!ちゅーことで、わしらみんなで彼女作ったらハッピーやん!?なぁ、ハゲ君!?」
「五分刈りだ!その、これでも俺は、女に対して誠実と言いますか~もちろん、凛さんの恋も応援しますので、探りを入れるためにも、俺も桃山ガールと仲良くなるために、女が寄ってくるようなファッションしただけで、下心なんてありませんから!」
「とりあえず、今日の合コン相手の中に僕の好きな子はいません。」
「わかりませんよ、凛さん!恋は突然始まるものですからね!?」
「それはそうかもしれないですが・・・!」
(わからない・・・!)
恋が突然始まるのは、私の恋がまさにそのパターンだったので可能性があるのはわかる。
わかるんだけど・・・・!
(みんな、あんなに合コンを面倒だと言っていたのに・・・・)
目の前の男子達は、そわそわしながら言い訳してる。
いつものヤンキーファッションは消え去り、イマドキ風の男子高校生になっていた。
(めっちゃ気合が入ってんですけど・・・?)
そう思わずにはいられないそわそわした態度。
(ヤマトのためとは言ってるけど、これじゃあ、自分のためみたいじゃない・・・・)
彼らからあふれるやる気が、私のテンションを下げる。
乗り気じゃなかったはずなのに、本気のおしゃれをしていた男4人。
その姿を見て、男の子ってわからないと思った。
〔★単純な生き物である★〕


