「もしかして・・・休憩時間の間にお店を予約して、夜市が終わってから2人を誘って行くつもりだったのでは?」
「にゃはははは!あーあ、チョコたんにバレちゃ、サプライズしっぱーい!」
「どうしてそのことを、言わないんですか?」
「カッコ悪いじゃん?」
私の問いに静かに即答するチャラオ。
こちらへの視線をそらすと、空を見上げながら言う。
「俺的には~面倒見てくれる2人に、お礼したかった感じだけど~詐欺られかけたのもあって、鬼おこプンプンになっちゃったじゃん?チョコたんなら、言えるぅー?」
その言葉で、自分に置きかえてみる。
(これが瑞希お兄ちゃん相手だったら―――――・・・・)
「・・・言えませんね。」
「でっしょー?」
「すみません、無神経でしたね・・・」
「あ!いーいー!チョコたん悪くないって!俺、よく言われるんだよねー!タイミング悪いって!慣れてっから~気にしなくていいって!」
「でも・・・」
「けどさ、チョコたんすごいよねぇ~みんなに愛されてる系で?」
「そんなことないですよ。」
「そんなことあるある!無自覚なだけだって!もうばっちり好かれてんよー!会長のお気に入りの小動物ちゃんじゃん!やべー!俺もお気に入り登録していい!?」
「は?いや、僕は別に・・・」
「記念に写メろう!写メ!写メ!ウェイウェイウェイ!!」
「いや、だから~」
強引に私の肩を抱くと、取りだしたスマホで撮影する男。
「初シャッター!」
「ちょ!?」
カシャン♪
私が拒否する間もなく、シャッター音がなる。
そして画面をのぞき込み、ご満悦でチャラオは笑う。
「とれてるぅー!一発でOKとか、ヤバくね!?鬼ヤバじゃん!?」
「僕の同意なしで、僕を撮らないでくださいよ!」
「いいじゃ~ん!自然体でこの写りは、パネェって!変顔もいっとく!?」
「だから僕は~!」
「ハイ、チーズ!!」
「え?え!?ち、ちーず!?」
グイッと肩を抱かれて密着する。
ピースする相手に流され、思わずポーズを取れば、再びメロディーが鳴った。


