「んじゃー福沢諭吉さん3人を、お兄さんに渡~」
「渡さない方がいいですよ。」
ガシッ!
お札を持つ手を掴んで止める。
「ほえ?」
「ちーちゃん、なにしてるの・・・・?」
「れれっ!?そういう坊やは、コーヒー屋さんの看板ボーイのチョコたん!?」
「か、看板ボーイ!?この子が!?」
(看板ボーイなんだ・・・・)
ギョッとするチャラオと茶髪に、冷静な気持ちで答える。
「ええ。ご覧の通りの看板息子です。」
(それが周りから見た私の評価か・・・・)
〔★いい意味で、褒め言葉だろう★〕
目を丸くして私を見る2人に、否定することなく肯定する。
それに対して、にぎやかな若者が口を開く。
「どーしたよーチョコたーん!?チョコたんも休憩~!?」
フレンドリーに聞いてくるチャラオに、めまいを感じながらも真面目に答えた。
「いいえ。タカオさんがガムシロップを忘れてきたので、配達途中ですよ。」
「あはははは!タカさんなにしてんの、間抜けー?」
(お前もな。)
そうツッコミたいのを我慢していれば、のん気なチャラオがしゃべる。
「そーか、デリバリーか!チョコたん偉いなー!俺的には、また肉食系につかまった感じ~!?と思ったけど違った系!?まぁ困ってたら、いつでも助けたげるよー!」
「ありがとうございます。ですが・・・・今は、あなたを助けるべきだと僕は思います。」
「え?なんで??」
(やっぱり、わかってない・・・!)
わかってない相手とは対照的に、一緒にいる茶髪の顔色が変わる。
それを横目にチャラオこと、ちーちゃんに聞いた。
「ちーちゃん、隣の人はお知り合いですか?」
「うん!今知り合った人で~お姉さんがいるお店の店員さん!」
「へぇー・・・もしかして、彼にお金を前払いすれば、お店で払うお金が割り引かれるんですか?」
「えっ!?なんでチョコたん知ってんの!?エスパー!?ヤバくねぇ!?」
「いいえ、ごく普通の一般人です。」
はしゃぐ相手に伝えると、彼と茶髪の男の間に割って入りながら言った。


