彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)






言えない秘密を胸に秘めたまま口を閉ざしていれば、ムスッとした顔で瑞希お兄ちゃんは語る。





「前にな、あいつが気の弱そうな子をいじめてるのを助けてな。」

「そ、そうでしたか・・・」

「つーか、俺に気づかないって、そんな記憶力でよくレディースの頭ができるよな。」

「あの時、帽子で顔を隠してたんだろう?今日のお前は男だったしな。」

「俺は生まれた時から男だ!!」

「なるほど・・・女性だと思って記憶してるので、瑞希お兄ちゃんだとわからなかったんですね?」




解けたナゾに感心する一方で、疑問だった。




「瑞希お兄ちゃんとわかってないなら、どうして僕を連れ出そうとしたのでしょう・・・?」




この場合、仕返しは当てはまらない。

私の問いに、大人2人は言った。





「天然もいい加減にしろ、凛道。ナンパだろう?世間では、逆ナンというがな。」

「え!?」

「そうだぜ?最初の二人だって、凛に見惚れてただろう?後から合流した女達も・・・男どもにいたっては、焼きもち妬いてたじゃんか?」

「そうなんですか!?」

「そうだよ!あの女、友達をダシにしてたが、テメーも凛に興味津々だったのがバレバレだぜ!?それで彼氏もキレてたんだろう?」


「嘘でしょう・・・・・・・」






思ってもみなかったことを言われて固まる。

これに互いの顔を見合わせながら、瑞希お兄ちゃん達は言った。





「そう思ってないのは、凛だけだぞ?男気のある可愛い小動物ってことで、高千穂の学校でも人気らしいからな?」

「ええ!?聞いてませんけど!?」

「耳に入らんだけだろう。お前のような奴が将来、烈司のようになるんだ。間違っても、皇助コースにはなるなよ?」

「ええ!?あのお二人は、そういうポジションなの!?」

「そうなるな。凛も・・・意外と、たらしみてぇだから気をつけてくれよ?」

「え!?なんで僕が!?」

「お前、最初に来たアイツらの仲間2人を口説いてたじゃないか?」

「え!?あれは違いますよ!」



(嫌がらせでからかっただけです!)



〔★世間ではそうは思われない★〕