「タカ&トモさんが見張ってるなら、遊べねぇもん。」
「あ、待って、フッチー!」
「おいていかないで、ルノア!」
それに合わせて、散らばる様にして渕上達が人ごみに消えた。
(助かった・・・・・)
「うっけるぅ~!完全に逃走系っすね!逃げちゃった系ですね~逃げなれてるってかー?ねぇ!?」
「そうみたいですね・・・」
手を叩きながら同意を求めてくる若者に、苦笑いしながら同意する。
(というか、私だってバレなくてよかった・・・・)
身元がばれなかったことに一番ほっとしていれば、声をかけられた。
「チョコさん、平気?大丈夫―?」
「もう追っ払ったから、安心だぜ、チョコ君?」
「あ・・・・タカさん、トモさん。」
そう言ったのは、私の前で仁王立ちしている2人組。
それで私も、慌てて2人に言った。
「すみませんでした!お二人のおかげで、すごく助けりました!」
「いや、いいっすよ。ガラの悪い客で大変でしたねー?」
「そうそう!俺ら大したことしてませんからね?」
「そんなことないですよ!お二人が来てくださらなかったら、解決できませんでした!」
謙虚な2人組にお礼を言う。
「タカさん、トモさん、ありがとうございました!お二人ともすごいんですね?」
「いやいや、チョコ君には負けるかな?俺ら、これでも君の『ファン』だからさ。」
「だよなぁー?チョコさんが困ってるのは放っておけないからなぁ~」
そう言って笑いかける表情は、最初の時と同じ、『優しいお兄さん』そのものだった。


