彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「ウェイウェイウェイ!!大当たりの大正解的なっ!」




私の言葉にグッと親指を立てる若者。


(見ためは普通そうだけど・・・)



いや待って!

よく見れば、チャラオ系の服じゃない!?

大人しめではあるけど。




(中身も騒がしそうだし!)




その予想通り、黒髪男子は騒ぎ出した。



「ウェイウェイウェイ!ちっちゃいのちゃん達がカフェインでご奉仕してる間に、俺は見回りしてる系なんでよろぴこー!」

「見回り??」

「その腕章、執行委員会の者だな。」

「お兄ちゃん。」




彼の言葉と視線をたどれば、にぎやかな男の腕にたどり着く。

私の肩に回した腕に、『執行部』の文字がプリントされた腕章をつけていた。

そして、その指先でピストルを作ると、渕上達にビシッと向けながら叫んだ。




「つーことで、あんまわがまますぎると、逮捕しちゃうぞ♪なんすけど、いいかなぁー!?」




テヘペロしながらいう若者に、クラスの男子達がブチ切れる。



「舐めてんのかテメー!?」

「ふざけてると、ただじゃー!」


「待ちな。」




掴みかからんとした男達を、1人の女が止める。



「ルノア!?」

「なんだよ、フッチー!止めるのかよ!?」

「・・・タカ&トモって聞こえたんだけど。」




男達を見ることなく、自分の爪を見ながら渕上が言う。



「それ、ケンカ慣れした走り屋さんと同じじゃない?『スカイハイ』のナンバー1とナンバー2よね?」

「「「「え?」」」」


「「だったらなんだ?」」





驚く男子とタカ&トモの声が重なる。





「今大事なのは、ここにいる『チョコ君達』にオメーらが迷惑かけたかどうかなんだよ。」

「祭りと人生楽しみてぇなら、今すぐ消えろ。身元は割れてんだぞ、あゆみが丘学園のガキ共が。」


「え!?嘘!」

「マジで、スカイハイのタカさんとトモさん!?」

「喧嘩も、車転がすのも上手いっていう最強コンビ!?」

「ムカつく奴を車に縛り付けて、一晩中ドリフトで引きずるっていう峠の阿形と吽形!?」

「なんで、私達の学校わかってんのよ!?」

「る、るのあ!どうしよう・・・」



怒った声を出す男2人に、渕上の仲間達が少し大人しくなる。