「長引いても、11時ぐらいでしょう?十分、遊べるじゃない?おいでよ。」
「ルノア!なんでこんな奴に!?俺がいるだろう!?」
「勘違いしないでよ、アダム。さやか達が、このプリティー王子と話したいって言ってんだよ?」
抗議する飯塚に冷たく言い放つ。
その言葉で、お互い違った意味で固まる私と飯塚。
「ぷ、ぷりてぃおうじだとぉ・・・!?」
「え・・・?僕・・・?」
「そうだけど?キュートでもいいよねぇ~なんつーか、今まで周りにいないタイプなんだよねぇ彼氏~?さやかの言う通り、アダムも可愛いと思うよね?」
「・・・・はあ?」
「や、やだぁ!るのあってば~」
渕上の言葉に、飯塚アダムは顔をしかめたが、難波は違った。
顔を赤くしてにやける。
それを見ながら渕上は言う。
「余裕で構えてると、めぐみに取られるよ、さやか?」
「え!?どういうことよ、めぐみぃ!?」
「フッチーやめてよぉ~まだ迷ってる最中なのに~」
「つーことは、気になってはいるんだろーが!?あたしが先に目ぇつけたのにー」
渕上の言葉に、もう一人の片腕も赤くなり、それを見た難波が叫ぶ。
そういえば、難波の下の名前は、『さやか』だったか・・・
鳥越は『めぐみ』だったね。
というか、冗談じゃないよっ!?
(なんで私が、お前らに付き合わなきゃダメなの!?)
「わ、悪いけど~僕にも予定があって、遊べないんですぅ~」
「オーナーのお兄さん、いくら?」
断る私から視線をはずすと、瑞希お兄ちゃんに話しかける渕上。
(いくら?)
なに?こいつ、まだ何か買おうというの??
(それで私に恩を売って、大嫌いな貴様らと一緒に過ごせ言うの・・・!!?)
〔★良心につけ込む作戦が疑われる★〕
ハッキリと理由のわからない私に対し、問われた瑞希お兄ちゃんが口を開く。
「・・・いくらって、どういう意味かな?」
「ノルマあるでしょう?このお店ノルマ・・・ううん、後いくら売れば完売なの?」
「聞いてどうるのかな?」
「あたしが全部買ってあげるからさ~代わりにこの子かしてよ。」
「はああ!?」
(いくらって、そういう意味――――――――――――!!!?)
〔★凛の値段だった★〕


