彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「長引いても、11時ぐらいでしょう?十分、遊べるじゃない?おいでよ。」

「ルノア!なんでこんな奴に!?俺がいるだろう!?」

「勘違いしないでよ、アダム。さやか達が、このプリティー王子と話したいって言ってんだよ?」




抗議する飯塚に冷たく言い放つ。

その言葉で、お互い違った意味で固まる私と飯塚。




「ぷ、ぷりてぃおうじだとぉ・・・!?」

「え・・・?僕・・・?」

「そうだけど?キュートでもいいよねぇ~なんつーか、今まで周りにいないタイプなんだよねぇ彼氏~?さやかの言う通り、アダムも可愛いと思うよね?」

「・・・・はあ?」

「や、やだぁ!るのあってば~」




渕上の言葉に、飯塚アダムは顔をしかめたが、難波は違った。

顔を赤くしてにやける。

それを見ながら渕上は言う。




「余裕で構えてると、めぐみに取られるよ、さやか?」

「え!?どういうことよ、めぐみぃ!?」

「フッチーやめてよぉ~まだ迷ってる最中なのに~」

「つーことは、気になってはいるんだろーが!?あたしが先に目ぇつけたのにー」




渕上の言葉に、もう一人の片腕も赤くなり、それを見た難波が叫ぶ。



そういえば、難波の下の名前は、『さやか』だったか・・・

鳥越は『めぐみ』だったね。





というか、冗談じゃないよっ!?



(なんで私が、お前らに付き合わなきゃダメなの!?)





「わ、悪いけど~僕にも予定があって、遊べないんですぅ~」


「オーナーのお兄さん、いくら?」






断る私から視線をはずすと、瑞希お兄ちゃんに話しかける渕上。




(いくら?)



なに?こいつ、まだ何か買おうというの??



(それで私に恩を売って、大嫌いな貴様らと一緒に過ごせ言うの・・・!!?)



〔★良心につけ込む作戦が疑われる★〕



ハッキリと理由のわからない私に対し、問われた瑞希お兄ちゃんが口を開く。




「・・・いくらって、どういう意味かな?」

「ノルマあるでしょう?このお店ノルマ・・・ううん、後いくら売れば完売なの?」

「聞いてどうるのかな?」

「あたしが全部買ってあげるからさ~代わりにこの子かしてよ。」



「はああ!?」

(いくらって、そういう意味――――――――――――!!!?)






〔★凛の値段だった★〕