彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)



全員へ商品が行き渡ると、自信満々に渕上が言ってきた。




「早かったでしょ~?一緒に配ったから。」

「あ、はい。ありがとうございました♪えーと、お会計してもいいですか?」

「だめ。」

「えっ!?」

「きゃはは!嘘だよ~」



(この女・・・!!)




私の反応を見て、手を叩くバカ女。



(人前じゃなきゃ、平手で、メッタ打ちにしてやるのに・・・!)




〔★気持ちはわかるがしてはいけない★〕




「食い逃げるするとでも思った~?ちゃんと払うからさ♪」



(ふざけるなよ、この馬鹿ATM・・・・!)



と言いかけて、ニコッと笑い直す。



「それを言うなら、飲み逃げですよぉ~?本当に・・・君が全部負担していいの?」




怒りで充血しそうな目で見る。





「金がないとでも、思ってんの?」




途端に、声のトーンが一気に落ちた。

見れば、よく見る渕上ルノアになっていた。

不機嫌な態度になった渕上を見て、男達の顔に笑顔が戻る。




「うわ、こいつサイテー!」

「けっきょく、金が大事ってかぁ~?」

「やっぱ、媚びてたんだぜ?あざとーい!」




菅原凛の時みたいに、はやし立ててくる。

どちらの反応にもムカつきながら、首を横にふる。



「そんなんじゃないですよぉ~!」

「チョコ、お支払いを名乗り出たお嬢様とその彼氏さん分が出来たぞ~?」

「はいはい、ただいま!」



痛い視線を向けてくる女から離れ、瑞希お兄ちゃんから飲み物を受け取る。

そんな私の動きを、まばたきすることなく、ジーとみている渕上。




(たくっ!今度はテメーかよ!?いつまでも、ニラんでんじゃねぇぞ、馬鹿渕上!)





心の中で、凛道蓮を発動させながら思う。



(気に入らないと、すぐこれよ!)



ふてくされて、不機嫌になって、八つ当たり!

渕上るのあって、こういう面倒な女なんだよね!



だから大っっっ嫌い!!



(とはいえ、あとで仕返しされて、瑞希お兄ちゃんを巻き込んでも困る・・・)



だから、いろいろ我慢して、優しい台詞を吐いてやった。