「注文していい?」
「え?」
「オーダー。」
「あ、はい!もちろんです・・・!」
突然、話題を変えた。
渕上ルノアが、どんな女か知ってる。
彼女が飽きて話を変えたのだとわかったから、こちらもそれに合わせた。
「それでは、ご注文は~」
「うん、『カフェ・スラブ』を2つ。あたしがイチゴにするから、アダムはバニラにしてね?それでいいよね?」
「あ、ああ・・・ルノアが言うなら・・・」
「いつまでも、すねないでよ?半分こにして食べよー?」
「だったら、あーんして食べさせてくれよ、ルノア・・・?俺がいるのに、笑顔ふりまきすぎ。」
「じゃあ、アダムも食べさせてね?」
「もちろんだ、俺の可愛い子悪魔ちゃん?」
「・・・・ぅぇ・・・・・」
(やば・・・!本格的に吐きそう・・・!!)
見たくもない迷惑なラブシーンに視線をそらす。
マキちゃんや夏美ちゃん達も顔をそらしているが、私と違って顔が赤い。
きっと、リアルラブシーンにドキドキしているのだろう。
おきのどく様。
〔★凛の心は冷たくなっている★〕
好きな男からの言葉に、機嫌がよくなったのだろう。
周りの仲間に向かって、声高らかに渕上は言った。
「今日は気分が良いから、みんなも好きなの頼みな!おごってやるよ。」
(え?おごるって・・・)
ボスの言葉に、やり取りを見ていた仲間達が叫ぶ。
「マジで!?やった~」
「さすがフッチー!」
「マキ、夏美、損したな~」
「あ、あはっは・・・」
「ホントね・・・」
(なんか複雑・・・)
注文が入るのはいいけど。
渕上の金で、それもおごりとか、どうなの?
(こんな大人数を高校生のうちからおごるとか・・・)
てか、これって瑞希お兄ちゃん的にありなのかな・・・?
気まずい思いで、この店のオーナーを見れば・・・
「みんな一緒でいいの?」
苦笑いをしていた。
(いや、違う!なんか、不愉快そうな目をしてた・・・!)
〔★凛は違いを読み取った★〕


