彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「注文していい?」

「え?」

「オーダー。」

「あ、はい!もちろんです・・・!」



突然、話題を変えた。

渕上ルノアが、どんな女か知ってる。


彼女が飽きて話を変えたのだとわかったから、こちらもそれに合わせた。



「それでは、ご注文は~」

「うん、『カフェ・スラブ』を2つ。あたしがイチゴにするから、アダムはバニラにしてね?それでいいよね?」

「あ、ああ・・・ルノアが言うなら・・・」

「いつまでも、すねないでよ?半分こにして食べよー?」

「だったら、あーんして食べさせてくれよ、ルノア・・・?俺がいるのに、笑顔ふりまきすぎ。」

「じゃあ、アダムも食べさせてね?」

「もちろんだ、俺の可愛い子悪魔ちゃん?」


「・・・・ぅぇ・・・・・」

(やば・・・!本格的に吐きそう・・・!!)



見たくもない迷惑なラブシーンに視線をそらす。

マキちゃんや夏美ちゃん達も顔をそらしているが、私と違って顔が赤い。

きっと、リアルラブシーンにドキドキしているのだろう。

おきのどく様。



〔★凛の心は冷たくなっている★〕



好きな男からの言葉に、機嫌がよくなったのだろう。

周りの仲間に向かって、声高らかに渕上は言った。



「今日は気分が良いから、みんなも好きなの頼みな!おごってやるよ。」




(え?おごるって・・・)





ボスの言葉に、やり取りを見ていた仲間達が叫ぶ。



「マジで!?やった~」

「さすがフッチー!」

「マキ、夏美、損したな~」

「あ、あはっは・・・」

「ホントね・・・」


(なんか複雑・・・)





注文が入るのはいいけど。

渕上の金で、それもおごりとか、どうなの?





(こんな大人数を高校生のうちからおごるとか・・・)




てか、これって瑞希お兄ちゃん的にありなのかな・・・?

気まずい思いで、この店のオーナーを見れば・・・




「みんな一緒でいいの?」



苦笑いをしていた。



(いや、違う!なんか、不愉快そうな目をしてた・・・!)



〔★凛は違いを読み取った★〕