「僕ぅ~謙虚で、清純系な子って、気になっちゃうんだよね。」
「「え?」」
「女の子って、物静かで落ち着いてる子が僕は好きだから・・・・そんなタイプの子達に関心を持たれるのって、光栄だなぁ♪」
「「えっ!?」」
お世辞を言えば、馬鹿みたいに顔を赤くするマキちゃんと夏美ちゃん。
「おい、チョコ。」
瑞希お兄ちゃんが、なにか言いたげに言ったけど止まらなかったよ。
「あははは!その反応、謙虚で好きだなぁ~かんざしで髪をアップしてる彼女、紅色がすごく似合ってていいよ。小物も、こだわってるみたいでセンスがいいね?」
「え・・・!?」
私の言葉に、やたらと小物にこだわっているマキちゃんが嬉しそうな顔をする。
「そっちの彼女は、髪飾りが黒髪と似合ってていいね。僕、染めてるよりも自然な黒髪が好きなんだ。手入れもきちんとしていて、まさに清純というところが好きだよ?」
「え・・・・!?」
私の言葉に、髪の手入れにこだわっている夏美ちゃんが嬉しそうな顔をする。
そんな彼女達に向け、それぞれの顔を見つめてから言った。
「可愛いね。かんざし姫も、黒髪姫も。とっても、可愛いなぁ~でも、彼氏がいそうで残念ですぅ~」
「「そ、そんなこと・・・・!」」
「あははは!可愛いなぁ~?本当に、可愛いなぁ~今日はいい日だなぁ~こんなキュートな子達に声かけられて♪」
可愛いと繰り返し褒めれば、恥ずかしそうにうつむく2人。
その姿を見て冷静になれた。
(馬鹿みたい・・・・)
男なれしてないのはわかっていた。
異性から褒められることもないのは、知っていた。
(これと友達だったなんて、馬鹿みたい・・・・)
私と知らないで照れてる2人がこっけいだ。
嘘に決まってるのに、本気にする彼女達が馬鹿に見える。
(皮肉だと知らずに、浮かれて馬鹿みたいっ・・・・!!)
はじめて、人を馬鹿にすることが出来た。
渕上ルノアとは違った意味で、見下せた気がする。
それだけで、裏切られたことへの仕返しが出来た気がした。
「そういえば、誰か待ってるとか言ってなかった?待ち合わせ場所に、行かなくていいの?」
赤い顔の二人に、声をかける。
さっさと消えろと言う意味で言えば、モジモジしながら彼女達は言った。


