彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「僕ぅ~謙虚で、清純系な子って、気になっちゃうんだよね。」

「「え?」」

「女の子って、物静かで落ち着いてる子が僕は好きだから・・・・そんなタイプの子達に関心を持たれるのって、光栄だなぁ♪」

「「えっ!?」」



お世辞を言えば、馬鹿みたいに顔を赤くするマキちゃんと夏美ちゃん。



「おい、チョコ。」



瑞希お兄ちゃんが、なにか言いたげに言ったけど止まらなかったよ。



「あははは!その反応、謙虚で好きだなぁ~かんざしで髪をアップしてる彼女、紅色がすごく似合ってていいよ。小物も、こだわってるみたいでセンスがいいね?」

「え・・・!?」



私の言葉に、やたらと小物にこだわっているマキちゃんが嬉しそうな顔をする。



「そっちの彼女は、髪飾りが黒髪と似合ってていいね。僕、染めてるよりも自然な黒髪が好きなんだ。手入れもきちんとしていて、まさに清純というところが好きだよ?」

「え・・・・!?」



私の言葉に、髪の手入れにこだわっている夏美ちゃんが嬉しそうな顔をする。

そんな彼女達に向け、それぞれの顔を見つめてから言った。




「可愛いね。かんざし姫も、黒髪姫も。とっても、可愛いなぁ~でも、彼氏がいそうで残念ですぅ~」

「「そ、そんなこと・・・・!」」


「あははは!可愛いなぁ~?本当に、可愛いなぁ~今日はいい日だなぁ~こんなキュートな子達に声かけられて♪」




可愛いと繰り返し褒めれば、恥ずかしそうにうつむく2人。

その姿を見て冷静になれた。






(馬鹿みたい・・・・)





男なれしてないのはわかっていた。

異性から褒められることもないのは、知っていた。





(これと友達だったなんて、馬鹿みたい・・・・)




私と知らないで照れてる2人がこっけいだ。

嘘に決まってるのに、本気にする彼女達が馬鹿に見える。




(皮肉だと知らずに、浮かれて馬鹿みたいっ・・・・!!)




はじめて、人を馬鹿にすることが出来た。

渕上ルノアとは違った意味で、見下せた気がする。

それだけで、裏切られたことへの仕返しが出来た気がした。




「そういえば、誰か待ってるとか言ってなかった?待ち合わせ場所に、行かなくていいの?」



赤い顔の二人に、声をかける。

さっさと消えろと言う意味で言えば、モジモジしながら彼女達は言った。