彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




あまりのことに、言葉を失う。





(うそでしょう・・・仮にも数か月、毎日一緒にいたんだよ?)



友達をしていたんだよ?


それなのに、わからないの?




(いやいや!わかってもらったら困るけど・・・・・・・なにそれ?)




安心と一緒に落胆がくる。

いじめる側になったとわかった時より、なぜかショックだった。





「あ、すみません、急に・・・」

「好きって言っちゃいまして~・・・」



言葉を失う私に、妙に女の子らしい素振りで2人が言う。




「コーヒーショップに可愛い人がいるって聞いて・・・」

「私の親が、町内の組合に入っていて~すごく良い子だって聞いたので~」

「・・・・・・・・それが僕だと?」

「「はい♪」」





声をそろえる元友達に、何とも言えないくなる。





「ははは!そっかそっか、チョコのうわさが広がるのは早いな~?」





タイミングよく、私の代わりに瑞希お兄ちゃんが口を開く。



「町内って言うと、誰の知り合い?大原会長はわかるかな?」

「あ、わかります!同じ組合の井上さんて方が、私の親と仲がよくて・・・」

「あ、いーさんか?びっくりだな、チョコ?」

「そうですね・・・」



瑞希お兄ちゃんに笑顔で言われ、作った笑みで答える。



自然に笑えない。



それを誤魔化すために、私から【敵】に話を振った。




「よりによって・・・こんなに目を引くような2人組に声をかけられるとは思いませんでした・・・」

「え?目を引く?」

「あの、それはどういう意味ですか・・・?」



私は知ってる。



彼女達が、地味であることを自覚していることに。





「その言葉通りだよ。」





私は知ってる。



彼女達は、地味ゆえに、男子からからかわれていることを。


いじられキャラとして、女子はもちろん、『男子の言うことを気にしている』ことも。