あまりのことに、言葉を失う。
(うそでしょう・・・仮にも数か月、毎日一緒にいたんだよ?)
友達をしていたんだよ?
それなのに、わからないの?
(いやいや!わかってもらったら困るけど・・・・・・・なにそれ?)
安心と一緒に落胆がくる。
いじめる側になったとわかった時より、なぜかショックだった。
「あ、すみません、急に・・・」
「好きって言っちゃいまして~・・・」
言葉を失う私に、妙に女の子らしい素振りで2人が言う。
「コーヒーショップに可愛い人がいるって聞いて・・・」
「私の親が、町内の組合に入っていて~すごく良い子だって聞いたので~」
「・・・・・・・・それが僕だと?」
「「はい♪」」
声をそろえる元友達に、何とも言えないくなる。
「ははは!そっかそっか、チョコのうわさが広がるのは早いな~?」
タイミングよく、私の代わりに瑞希お兄ちゃんが口を開く。
「町内って言うと、誰の知り合い?大原会長はわかるかな?」
「あ、わかります!同じ組合の井上さんて方が、私の親と仲がよくて・・・」
「あ、いーさんか?びっくりだな、チョコ?」
「そうですね・・・」
瑞希お兄ちゃんに笑顔で言われ、作った笑みで答える。
自然に笑えない。
それを誤魔化すために、私から【敵】に話を振った。
「よりによって・・・こんなに目を引くような2人組に声をかけられるとは思いませんでした・・・」
「え?目を引く?」
「あの、それはどういう意味ですか・・・?」
私は知ってる。
彼女達が、地味であることを自覚していることに。
「その言葉通りだよ。」
私は知ってる。
彼女達は、地味ゆえに、男子からからかわれていることを。
いじられキャラとして、女子はもちろん、『男子の言うことを気にしている』ことも。


