「じゃあ、はい。マキちゃん、お先に。」
「あ、ごめんね。お願いします。」
「・・・はい、1000円のお預かりで700円のお返しです。」
紙の紙幣を受け取り、硬貨を3枚渡す。
「はい、お待ちどう様!」
「わ~ありがとうございます!」
私がマキちゃんにお釣りを渡せば、タイミングを待っていた瑞希お兄ちゃんが商品を渡す。
同じように、夏美ちゃんとも受け渡しをする。
「冷た~い!」
「美味しそう~ありがとうございます~」
「こちらこそ!また来てね!」
(二度と来るな・・・)
笑顔で宣伝する瑞希お兄ちゃんには申し訳ないが、私は来てほしくない。
(私がどれだけいじめで苦しんでいるかも知らないで・・・のん気にお祭り?)
ニコニコ笑顔を作れたけど、気持ちは全然笑えない。
むしろ、ムカつけばムカつくほど、笑顔が止まらなくなる。
〔★正しい笑顔ではなさそうだ★〕
(まぁいい・・・金を落としたんだから、よしとしよう。)
商品も買ったので、このまま立ち去ると思っていた。
「ねぇ、めぐみちゃん達遅いね?」
「うん、メールしたけど人が多いみたい。」
(って、店の前で立ち止まるな!!)
移動することなく、その場にとどまる元友人達。
(これは追い払っていいでしょう!?)
「御嬢さん方、そこに立ってると危ないですよ?」
突っ立ってるとジャマ!
不愉快!!
営業妨害だからどけ!!
そんな思いと笑顔で言ったら・・・・
「そうだよ。ほら、こっちにおいでよ。今日、人が多いからぶつかるよ?」
「お兄ちゃん!?」
私の隣、手招きしながら親切なことを言う好きな人。
「え?いいんですか~」
「お邪魔します~」
(おい!!?)
そうじゃなーいっ!!
瑞希お兄ちゃんの誘いに、遠慮しないですうずうしくも近寄る雌2匹。
それで2人は、お店とお店の間のスペースに入ってきたのだが・・・・
「わ~屋台の内装って、こうなってるんですねー?」
「初めて見ました~」
(・・・・・・・おい?)
そう言って、女子らしくはしゃぐ地味女2名。
(なんで、わざわざ私の隣に来た・・・・・・・・!?)
〔★凛の警戒心は高まった★〕


