彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「じゃあ、はい。マキちゃん、お先に。」

「あ、ごめんね。お願いします。」

「・・・はい、1000円のお預かりで700円のお返しです。」



紙の紙幣を受け取り、硬貨を3枚渡す。



「はい、お待ちどう様!」

「わ~ありがとうございます!」



私がマキちゃんにお釣りを渡せば、タイミングを待っていた瑞希お兄ちゃんが商品を渡す。

同じように、夏美ちゃんとも受け渡しをする。




「冷た~い!」

「美味しそう~ありがとうございます~」


「こちらこそ!また来てね!」


(二度と来るな・・・)




笑顔で宣伝する瑞希お兄ちゃんには申し訳ないが、私は来てほしくない。





(私がどれだけいじめで苦しんでいるかも知らないで・・・のん気にお祭り?)




ニコニコ笑顔を作れたけど、気持ちは全然笑えない。

むしろ、ムカつけばムカつくほど、笑顔が止まらなくなる。



〔★正しい笑顔ではなさそうだ★〕



(まぁいい・・・金を落としたんだから、よしとしよう。)



商品も買ったので、このまま立ち去ると思っていた。





「ねぇ、めぐみちゃん達遅いね?」

「うん、メールしたけど人が多いみたい。」



(って、店の前で立ち止まるな!!)



移動することなく、その場にとどまる元友人達。





(これは追い払っていいでしょう!?)


「御嬢さん方、そこに立ってると危ないですよ?」




突っ立ってるとジャマ!

不愉快!!

営業妨害だからどけ!!





そんな思いと笑顔で言ったら・・・・





「そうだよ。ほら、こっちにおいでよ。今日、人が多いからぶつかるよ?」

「お兄ちゃん!?」




私の隣、手招きしながら親切なことを言う好きな人。



「え?いいんですか~」

「お邪魔します~」


(おい!!?)


そうじゃなーいっ!!





瑞希お兄ちゃんの誘いに、遠慮しないですうずうしくも近寄る雌2匹。

それで2人は、お店とお店の間のスペースに入ってきたのだが・・・・




「わ~屋台の内装って、こうなってるんですねー?」

「初めて見ました~」


(・・・・・・・おい?)





そう言って、女子らしくはしゃぐ地味女2名。






(なんで、わざわざ私の隣に来た・・・・・・・・!?)



〔★凛の警戒心は高まった★〕