「俺もなんか、飲もうかな~」
「きょ、今日は、『カフェ・スラブ』が一番人気です。」
「じゃあ、『カフェ・スラブ』はパスな?お客さん用に残さねぇと♪」
お勧めしたはずが、ちょっと違ったみたい。
でも、イタズラ小僧みたいな顔が見れて良しとしよう。
「在庫の具合からして、カフェオレでいいか。凛、半分座らせて~」
「え!?」
そう言うと、カフェオレを持ちながら近づく瑞希お兄ちゃん。
そして、私が座る大きい椅子に、お尻を乗せてきた。
「あ、ど、どきますから、瑞希お兄ちゃんだけ座って~!」
「いいって!半分ずつ座ろうぜ~?ほら、こっち来ないと、凛が落ちるだろう?」
離れようとして、引き止められる。
グイッと引き寄せてくれる。
「あ~暑いな!帰ったら水風呂だな?」
「え、ええ・・・・」
「凛は小さいから、風呂入った時みたいに、俺の膝の上に乗るか?」
「えっ!!?」
「乗せてやろうか?それとも、自分から乗るか?」
「なななな!?」
「そうすりゃ、ゆったりと椅子に座れるからなぁ~」
「そそそそ、それは!」
(是非してほしい!)
でも、人目があるから~
「あははは!冗談だよ、冗談!本気にするなって!」
「じょ・・・!?そうですよね・・・」
「暑いな~ミニ扇風機じゃ、風は弱いよなぁ~」
膝に乗れないけど・・・
(密着は出来てる・・・♪)
半そでの腕と腕がくっついてる。
汗ばんでるけど、それさえも嬉しい。
(獅子島さん、ゆっくり帰ってきますように・・・・!)
ささやかなLOVEタイムを、ささやかに願う。
そんな私のお願いを、神様は叶えてくれた。
「すみませーん、冷たいカフェオレ下さい!」
「え?」
獅子島さんは来なかったけど、客が来た。
〔★凛から笑顔が消えた★〕


