彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「俺もなんか、飲もうかな~」

「きょ、今日は、『カフェ・スラブ』が一番人気です。」

「じゃあ、『カフェ・スラブ』はパスな?お客さん用に残さねぇと♪」



お勧めしたはずが、ちょっと違ったみたい。

でも、イタズラ小僧みたいな顔が見れて良しとしよう。





「在庫の具合からして、カフェオレでいいか。凛、半分座らせて~」

「え!?」





そう言うと、カフェオレを持ちながら近づく瑞希お兄ちゃん。

そして、私が座る大きい椅子に、お尻を乗せてきた。




「あ、ど、どきますから、瑞希お兄ちゃんだけ座って~!」

「いいって!半分ずつ座ろうぜ~?ほら、こっち来ないと、凛が落ちるだろう?」




離れようとして、引き止められる。

グイッと引き寄せてくれる。




「あ~暑いな!帰ったら水風呂だな?」

「え、ええ・・・・」

「凛は小さいから、風呂入った時みたいに、俺の膝の上に乗るか?」

「えっ!!?」

「乗せてやろうか?それとも、自分から乗るか?」

「なななな!?」

「そうすりゃ、ゆったりと椅子に座れるからなぁ~」

「そそそそ、それは!」


(是非してほしい!)




でも、人目があるから~




「あははは!冗談だよ、冗談!本気にするなって!」

「じょ・・・!?そうですよね・・・」

「暑いな~ミニ扇風機じゃ、風は弱いよなぁ~」




膝に乗れないけど・・・




(密着は出来てる・・・♪)




半そでの腕と腕がくっついてる。

汗ばんでるけど、それさえも嬉しい。




(獅子島さん、ゆっくり帰ってきますように・・・・!)




ささやかなLOVEタイムを、ささやかに願う。

そんな私のお願いを、神様は叶えてくれた。




「すみませーん、冷たいカフェオレ下さい!」

「え?」




獅子島さんは来なかったけど、客が来た。



〔★凛から笑顔が消えた★〕