「ほら、伊織も飲め!」
「コーヒー・ジンジャーか。よくわかってるじゃないか?」
「たりめぇーだ!どんだけ付き合いが長いと思ってんだよ?前半戦、お疲れさん。」
「お前もな、瑞希。凛道も。」
「あ、ありがとうございます!獅子島さんも、瑞希お兄ちゃんもお疲れ様です!」
「おう!ありがとな、凛!それで伊織、どんな感じだ?」
私に笑いかけた後で、獅子島さんに真面目な顔で聞く瑞希お兄ちゃん。
これに、コーヒー・ジンジャーを一口飲んだ眼鏡の参謀が答えた。
「ふむ。カップの減り具合からして・・・・人数は良いところだな。コーヒーごとにカップの色を変えていたから、どの種類がよく出ているかわかる。」
「カフェオレとアイスクリーム系が人気か~」
「かき氷系もだろう?それ以外は、単価の高い商品もよく出ている。これなら、赤字の心配もなかろう。」
「やっぱり、タコ焼きにハシ巻き、焼きそばの屋台が多いからが、サンドイッチセットは減らしてよかったな~」
「クロワッサンたい焼きと、コーヒーは相性がいいからな。」
のどを潤す私の隣で、前半の売上について話す瑞希お兄ちゃんと獅子島さん。
「この調子なら、来年もドリンクオンリーにしちまってもいいかもな。」
「結論を出すのはまだ早いぞ、瑞希。今年からコーヒーのセットをやめたのも効果的だったが、凛道の衣装もいい客寄せになってる。」
「え?僕?」
「あー・・・それは、俺も思ったなぁ~でもなぁー・・・」
「僕、少しでもお役に立ててますか、瑞希お兄ちゃん・・・?」
「あ、もちろん、大助かりだぜ!?ただな・・・男のオメーが可愛い可愛いと言われ、凛も凛で、モニカの教えを守って可愛い仕草と話し方をするのがちょっとな・・・」
「え!?やっぱり、気持ち悪い!?」
「ばか!!良心が痛むんだよ!」
「馬鹿者が。商売に私情は禁物だ。今日のところは、そのあざといスタイルを通せ、凛道。結果的に、瑞希のためになるからな?」
「そういうことでしたら、喜んで!!」
「するなよ!くそっ!いいか、凛!今日だけだからな!?今日だけ、可愛くてキュートなチョコちゃんでいいが、来週からは普通のチョコちゃんで行けよ!?いいな?」
「わかりました♪」
「俺には違いがわからんがな。」
〔★伊織は冷静だ★〕


