彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「ほら、伊織も飲め!」

「コーヒー・ジンジャーか。よくわかってるじゃないか?」

「たりめぇーだ!どんだけ付き合いが長いと思ってんだよ?前半戦、お疲れさん。」

「お前もな、瑞希。凛道も。」

「あ、ありがとうございます!獅子島さんも、瑞希お兄ちゃんもお疲れ様です!」

「おう!ありがとな、凛!それで伊織、どんな感じだ?」



私に笑いかけた後で、獅子島さんに真面目な顔で聞く瑞希お兄ちゃん。

これに、コーヒー・ジンジャーを一口飲んだ眼鏡の参謀が答えた。



「ふむ。カップの減り具合からして・・・・人数は良いところだな。コーヒーごとにカップの色を変えていたから、どの種類がよく出ているかわかる。」

「カフェオレとアイスクリーム系が人気か~」

「かき氷系もだろう?それ以外は、単価の高い商品もよく出ている。これなら、赤字の心配もなかろう。」

「やっぱり、タコ焼きにハシ巻き、焼きそばの屋台が多いからが、サンドイッチセットは減らしてよかったな~」

「クロワッサンたい焼きと、コーヒーは相性がいいからな。」



のどを潤す私の隣で、前半の売上について話す瑞希お兄ちゃんと獅子島さん。



「この調子なら、来年もドリンクオンリーにしちまってもいいかもな。」

「結論を出すのはまだ早いぞ、瑞希。今年からコーヒーのセットをやめたのも効果的だったが、凛道の衣装もいい客寄せになってる。」

「え?僕?」

「あー・・・それは、俺も思ったなぁ~でもなぁー・・・」

「僕、少しでもお役に立ててますか、瑞希お兄ちゃん・・・?」

「あ、もちろん、大助かりだぜ!?ただな・・・男のオメーが可愛い可愛いと言われ、凛も凛で、モニカの教えを守って可愛い仕草と話し方をするのがちょっとな・・・」

「え!?やっぱり、気持ち悪い!?」

「ばか!!良心が痛むんだよ!」

「馬鹿者が。商売に私情は禁物だ。今日のところは、そのあざといスタイルを通せ、凛道。結果的に、瑞希のためになるからな?」

「そういうことでしたら、喜んで!!」

「するなよ!くそっ!いいか、凛!今日だけだからな!?今日だけ、可愛くてキュートなチョコちゃんでいいが、来週からは普通のチョコちゃんで行けよ!?いいな?」

「わかりました♪」

「俺には違いがわからんがな。」



〔★伊織は冷静だ★〕