彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




笑顔を絶やすことなく、私達は、私は働いた。




「コーヒーフロート、3つね!」

「姫君から、コーヒーフロート3つ頂きましたぁ♪」

「1800円です。」

「お待たせしました!チョコ、渡して。」

「お飲みの際は、浴衣に気をつけて下さいね♪」

「ありがと~♪」

「良い子だねぇ~」

「ちょっと!早くしてよ!プチ王子君、次は私の注文聞いて!」

「なによ、私が先よ!王子君、こっちおいで~」

「みなさん、喧嘩しないでぇ!僕、困っちゃいますぅ・・・」


「「「あーん、うそうそ!喧嘩してないよぉ~!?」」」



ぶりっ子しつつも、接客をした。


去年がどうか知らないけど、3人体制でも間に合わないぐらいお店は忙しかった。


合間合間で、水分を取る。



「すみませーん、注文したいんだけど?」

「列の最後ってここ?」

「1万円しかないけどいい?」

「あの~持ち帰りたいんですが~」


「はぁ~い、ただいま♪」


(ひーん!目が回るような忙しさって、このことぉ~~~??)



想像以上に大変で、やっと一息入れられたのは、舞台ステージが始まってからだった。



「ぜーはぁーぜーはぁー・・・め、目が回りそう・・・」

「へばるのが早いぞ、凛道。」

「早くねぇよ、伊織!モニカのご指導のおかげ様で、今年は忙しかったんだからな!?」

「瑞希お兄ちゃん。」

「よくここまで頑張ったな、凛?初めてにしては、上出来だ!ほら、これでも飲んで一服しろ。」

「ありがとうございます、瑞希お兄ちゃん・・・」

「今のうちに、休憩しとけ。そこに、座ってろよ。」

「はーい♪」



優しい瑞希お兄ちゃんの気遣いに、思わず甘い声が出る。

これはぶりっ子ではなく、本心からの甘えの声。

言われた通り、椅子に腰かける。

そして、渡された冷たいカフェインをストローでちゅーと吸う。