彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「凛、無理してるだろう?」

「お、お気遣いなく・・・!」

「そうだぞ、瑞希。初代が言うことは絶対なのだからな。凛道も心得ている。」

「はあ!?まさかモニカの奴、そう言って凛を丸め込んだのか!?」

「凛ではなく、チョコだ。いいではないか。事実、モニカの作戦通りに事はうまく運んでいる。」

「どこが上手くいってんだよ!?いやいやさせてるのにかか!?」

「商売の話だ、馬鹿者。我々には、ビシッとしたギャルソンエプロンを用意したのは、ゆるキャラ的なポジションである凛道を可愛く目立たせるためだ。事実、女の客が去年よりも多いだろう?」

「そういうことか、伊織!?凛がゆるキャラで、俺らはゆる人か!?」

「ゆる人って・・・」



〔☆良い子のためのワンポイント解説☆〕
ゆる人(ゆるびと):ゆるキャラの付き添いをしてるお兄さんやおじさん、お姉さんのことだよん♪



(言われてみれば、同じモニカちゃんデザインの服装でも、瑞希お兄ちゃん達はカッコいいけど、私のは可愛いのかもしれない・・・)


「あ、見て見て!あの子じゃない?コーヒーショップの可愛い子!」

「ホントだぁ~可愛いカフェエプロンが似合ってる~」

「ここで買っちゃおうか?」

「すみませーん、カフェラテ3つ下さ~い!」



そう言って、私を見ながら笑顔で飲み物を買ってくれたお姉様方。



「あ、ありがとうございます、お姫様方♪」

「お姫様だって~♪坊やは王子様だね?」

「ねぇねぇ、プリンセスとプリンスってことで、一緒に写真撮らない?」

「え!?しゃ、写真は~・・・」


困る!!


素早く、瑞希お兄ちゃんの背後に隠れる。

それで出来上がった飲み物を持った愛しい人が、愛想よく笑いながら言った。



「すみません、こいつ、この服を着るのが精いっぱいで・・・シャイなんですよ。」

「えー?もったいなぁーい。」

「出ておいでよぉ~怖くないよぉ?」



じょうだんじゃねぇ。





断固拒否の意味で口を閉ざし、フルフルと首を横にふれば、



「あん♪プルプルしたぁ~!」

「やだぁ~照れてるよぉ!」

「可愛いから、やめといてあげよーねぇー?」




きゃあ~♪叫びながら諦めてくれた。

私はそれでよかったのですが。