彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




お姉さん達がいなくなったところで、声をかけられた。




「よくやった、凛道。見事だったぞ。」

「あ、ありがとうございますっ・・・!!」



涼しい顔で、お金を数えながら言う冷徹メガネに、イラッとする。



(おのれ・・・!獅子島さんめ!)



(自分でも寒気を覚える仕草としゃべり方をさせるなんて!)



恥ずかしい!

やりたくない!

でも、やらなきゃならなぁーい!

やらないと・・・・!!



(いいえ、獅子島さんだけならまだしも・・・!!これというのもすべて~~~~!!)




「・・・凛、無理しなくていいぞ?」

「瑞希お兄ちゃん!?」

「瑞希、チョコだろう?何を言いだすかと思えば、お前――――」

「うるせぇーよ!こいつにぶりっ子キャラやらせやがって!」

「俺の提案ではない。しかし、客引きは成功だぞ。」

「そ、そうですよ!僕、気にしてないので~」

「どこが気にしてないだよ!俺のために我慢してんだろう?」




笑顔で誤魔化す私に、口をへの字にしながら好きな人は言った。




「いくら、モニカから言葉遣いと仕草の指導を受けたとはいえ、我慢して実行しなくていいからな?」

「・・・お兄ちゃん。」




そうなんです。


せっかく、可愛くしたんだから、それに会う話し方と動きをしましょうと、モニカちゃんに言われまして。








「無理ですよぉ~モニカちゃん!」

「あらぁ~凛ちゃん、龍星軍の裏教訓を行ってごらんなさい。」

「なんですか、それ?」

「『初代が言うことには、絶対服従』でしょう?だから凛ちゃんも、みーちゃんが強引にお風呂に入ってきても、抵抗しなかったんじゃないのかしらぁん・・・!?」

「そ、それは!」


(獅子島さんも言ってた魔の呪文!?)



「で?なにが無理♪なのかしらぁ~?」

「・・・・できますぅ・・・!」




獅子島さんも言ってきたことを言われ、瑞希お兄ちゃんと一緒にお風呂に入ったことをネチネチ言わないのを条件に、従っている次第なのです。