大騒ぎする浴室。

そこへ、新たな参加者が・・・





「おおおお！？なんや、なんや！？何事やねん！？」

「モニカ！凛道の裸体に興奮するのは――――――――・・・！？て、瑞希！？なんで一緒に風呂に入っているんだ！？」

「いや、気持ちよさそうだったから、つい。」

「きぃいいいいい！あたしだって、まだ入ってないのに！おどき！あたしも入る！」

「はあ！？お前だと、性的な意味で凛を襲う！入るな！」

「まったくだ！脱ぐな、脱ぐな！誰も望まぬヌードをさらすな馬鹿者！！」

「伊織！そのまま押さえろ！」

「いやん！なによぉ～！？凛ちゃんを独り占めする気かこの野郎～！凛ちゃん、こっち来てぇぇぇぇぇ！！」

「ぬっ！？待て、モニカ！！行くな！」

「あ！？来るなモニカっ！！凛は渡さねぇーぞ！！」

「うっ、きゃああああああああ！モ、モニカちゃん！やめてくださ～い！瑞希お兄ちゃんも、さわっちゃ、らめぇぇぇ！」

「うっは～！こりゃ、あかん！あかんぞ！こりゃこりゃ、良い大人が、ちっちゃいのをとりあっちゃ、いかーん！」



こうして・・・・私と瑞希お兄ちゃんとモニカちゃんの修羅場は、なぜか現れたヤマトと、髪が乾いた獅子島さんの乱入でさらに混乱する。

その後、お風呂場から、怒り狂うモニカちゃんを獅子島さんが引きずり出し、髪も体も洗えなかった瑞希お兄ちゃんが自主退場する。

私は事情を知るヤマトに庇われ、３人に裸を見られずに済んだ。






「ヤマト・・・いいタイミングで来てくれてありがとう・・・」

「うははは！かまへん、かまへん！宗方はんが呼んでくれたおかげで、お互いラッキーやったな！？」

「え？烈司さんに呼ばれたの？なんで？」

「うははははは！！そこは、二人だけのヒミツ～♪やで！しかし自分、いがいと大胆やな～？バレへんからって、無茶ぶりしちゃあかんでー？」

「あれは事故だ！入ってこられたら、逃げられない！」

「ほな、今度はわしがおる時に風呂入り。汗だくになったからゆ～ても、自分の場合、我慢せんとリスク高いやんか？」

「だーかーら！入るしかなかったから、入ったんです！べたべたになっちゃったんです！」

「うははは！なんや、いろいろ気になるのー？凛が着替え終わるまで見張っといたるか教えてーな！そんでもって、今後の対策練ろうでー！」

「うっ・・・・ごめん・・・ありがとう・・・・」

「そない気にせんと！うははははは！」



さいわいにもヤマトが、私の着替えが終わるまで風呂場の出入りで門番をしてくれたおかげで、女の子だとバレるのは防がれた。

その結果、お風呂で助けてもらったついでに、お風呂に入る理由も話すことになった私。

話ながら、獅子島さんみたいに、両立するのは難しいと改めて思った。







～◆糖度高め！！恋愛の神様は、鬼・魔・愚・零（きまぐれ）！？～完～