彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「あ、あの!なんで、僕をこんな・・・・!?」





(膝に乗せてるの!!!?)





「あ~あ!いい湯だなー?」

「瑞希お兄ちゃん!?」

「うるせぇな。凛がうるさいから、膝の上で子守唄でも歌ってやろうかと思ったんだよー静かにちなちゃい?」

「っ!?だ、誰のせいですか!?」



馬鹿にする口調と顔をされ、ムッとする。



ズルいよ、こんな!

(私ばっかり好きで、余裕がなくて~!)



ムッときたので、首だけで振り返っていたのをやめる。

前を向いて、口元までお湯につかる。



(・・・・・瑞希お兄ちゃんの膝というか、胡坐をかいた間に私の体が収まってるのね・・・・)



自分の位置を確認する。

今動けば、彼のデリケート部分に触れるのは間違いない。

私の方も、この姿勢を変えたら、デリケートな場所が瑞希お兄ちゃんの体に当たる。



〔★気が抜けない体勢だ★〕



「冗談だよ。」

「え?」


金縛り状態の私に、ぼそっと瑞希お兄ちゃんがつぶやく。





「凛が・・・俺を怖がってる風に見えたからさ。まるごしなんだし、警戒しないてほしくてな・・・・」

「そ、そんな風に見えましたか・・・?」

「今もな。」





そう言われ、そっと首だけでもう一度振り返る。

瑞希お兄ちゃんは、ジッと私を見ていた。






「怖いか?」

「・・・・・・・・・照れくさいんです。」





彼と視線を重ねたまま、正直に伝える。




「思春期ですから・・・・」

「ぷっ!?なんだよそれ~!?」



私の言葉に瑞希お兄ちゃんが笑う。

難しかった顔が緩んだ。



「思春期って、中二病か~?」

「ご、ご想像にお任せします・・・」

「はははは!あーあ、ホント、凛は可愛いな~」

「からかわないでください・・・」

「怒るなよ!俺、嫌われたわけじゃないよな?」

「それは僕のセリフです!今ので、僕のこと・・・・」


「嫌うわけないだろう?」





その言葉に合わせて、頭をヨシヨシされた。

甘やかしてくれる時の触り方だ。