「あ、あの!なんで、僕をこんな・・・・!?」
(膝に乗せてるの!!!?)
「あ~あ!いい湯だなー?」
「瑞希お兄ちゃん!?」
「うるせぇな。凛がうるさいから、膝の上で子守唄でも歌ってやろうかと思ったんだよー静かにちなちゃい?」
「っ!?だ、誰のせいですか!?」
馬鹿にする口調と顔をされ、ムッとする。
ズルいよ、こんな!
(私ばっかり好きで、余裕がなくて~!)
ムッときたので、首だけで振り返っていたのをやめる。
前を向いて、口元までお湯につかる。
(・・・・・瑞希お兄ちゃんの膝というか、胡坐をかいた間に私の体が収まってるのね・・・・)
自分の位置を確認する。
今動けば、彼のデリケート部分に触れるのは間違いない。
私の方も、この姿勢を変えたら、デリケートな場所が瑞希お兄ちゃんの体に当たる。
〔★気が抜けない体勢だ★〕
「冗談だよ。」
「え?」
金縛り状態の私に、ぼそっと瑞希お兄ちゃんがつぶやく。
「凛が・・・俺を怖がってる風に見えたからさ。まるごしなんだし、警戒しないてほしくてな・・・・」
「そ、そんな風に見えましたか・・・?」
「今もな。」
そう言われ、そっと首だけでもう一度振り返る。
瑞希お兄ちゃんは、ジッと私を見ていた。
「怖いか?」
「・・・・・・・・・照れくさいんです。」
彼と視線を重ねたまま、正直に伝える。
「思春期ですから・・・・」
「ぷっ!?なんだよそれ~!?」
私の言葉に瑞希お兄ちゃんが笑う。
難しかった顔が緩んだ。
「思春期って、中二病か~?」
「ご、ご想像にお任せします・・・」
「はははは!あーあ、ホント、凛は可愛いな~」
「からかわないでください・・・」
「怒るなよ!俺、嫌われたわけじゃないよな?」
「それは僕のセリフです!今ので、僕のこと・・・・」
「嫌うわけないだろう?」
その言葉に合わせて、頭をヨシヨシされた。
甘やかしてくれる時の触り方だ。


