気まずくて、ドキドキして、視線を下げる。
それに彼は、声を小さくしながら言った。
「お前・・・・ビビってんの?」
「え・・・?」
「俺に、おびえてないか?」
「っ・・・・」
(おびえるというか・・・・)
肩までつかっていたお湯を、首まで沈める。
「そうじゃないです・・・・・」
(見られたくないだけだから・・・・)
体を丸めて、視えないように隠す。
隠すために丸くなる。
「そうじゃないって、なにが?」
言えるわけがない。
(女の体を見られたくないなんて。)
答えられなくて固まる。
掴まれた腕が熱くで、怖い。
しびれるように痛くて、ドキドキする。
「こっちも・・・怖いのか?」
「え?」
「顔見られるのと同じで、体にもコンプレックス持ってんのか?」
「え!?」
彼の言葉に顔を上げる。
そこには私を真剣に心配する瑞希お兄ちゃんがいた。
「凛、気にすることないぞ?お前はこれから成長期だから・・・小さい身体を気にすることないんだぜ?」
(そう受け取りましたか・・・)
なんとなく、彼の誤解を察する。
この場合、その勘違いに合わせた方がいいのか。
「俺もさ、烈司の体と比べた時期があった。けどな、個人差があるからさ。」
「そうだったんですか?」
「まぁな。今の凛は華奢で、声変わりもしてない。見た目も小動物で弱弱しく、草食系だけど気にするな!俺はそんな凛が気に入ってんだ!男として、危険な香りと恐怖がまったく足りなくてもな!」
「そ、そうですか・・・!?」
なぜだろう。
励まされたはずなのに、何かひっかかる。
〔★悪気はない褒め言葉だ★〕


