彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




気まずくて、ドキドキして、視線を下げる。

それに彼は、声を小さくしながら言った。




「お前・・・・ビビってんの?」

「え・・・?」

「俺に、おびえてないか?」

「っ・・・・」



(おびえるというか・・・・)



肩までつかっていたお湯を、首まで沈める。




「そうじゃないです・・・・・」

(見られたくないだけだから・・・・)



体を丸めて、視えないように隠す。

隠すために丸くなる。




「そうじゃないって、なにが?」



言えるわけがない。



(女の体を見られたくないなんて。)



答えられなくて固まる。

掴まれた腕が熱くで、怖い。

しびれるように痛くて、ドキドキする。




「こっちも・・・怖いのか?」

「え?」

「顔見られるのと同じで、体にもコンプレックス持ってんのか?」

「え!?」



彼の言葉に顔を上げる。

そこには私を真剣に心配する瑞希お兄ちゃんがいた。




「凛、気にすることないぞ?お前はこれから成長期だから・・・小さい身体を気にすることないんだぜ?」


(そう受け取りましたか・・・)





なんとなく、彼の誤解を察する。

この場合、その勘違いに合わせた方がいいのか。



「俺もさ、烈司の体と比べた時期があった。けどな、個人差があるからさ。」

「そうだったんですか?」

「まぁな。今の凛は華奢で、声変わりもしてない。見た目も小動物で弱弱しく、草食系だけど気にするな!俺はそんな凛が気に入ってんだ!男として、危険な香りと恐怖がまったく足りなくてもな!」

「そ、そうですか・・・!?」



なぜだろう。

励まされたはずなのに、何かひっかかる。



〔★悪気はない褒め言葉だ★〕