彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「いきなり攻撃するとは、やってくれるなぁ~?」

「お、お兄ちゃん・・・・!?」




そう言って、ふり返った顔は、なにかをたくらむイタズラ小僧そのもの。

その姿にドキッとした時、湯船がゆれた。






ザっバーン!!



「オラぁ!」

「ぷは!?」





同時に、気管にダメージがきた。




「ゴホゴホ!?か、顔にお湯がかかっ・・・!?」

「ホント、こいつは~!お湯の掛け合いとは、まだまだガキだなー?」

「ええ!?ち、違い・・・!」

「オラオラ!お返しだ!」

「きゃあー!?」






ザバザバザバザバ―ン!!




「ま、待って!頭からお湯かけないでぇー!なにも見えないよぉ~」

「あははははは!」



私の制止を無視して、容赦なくお湯をかけてくる瑞希お兄ちゃん。








「もぉ、お兄ちゃんヒドイ!」





お湯から体が出ないようにガードすると、自分用に渡されたタオルをお湯につける。

そしてそれを瑞希お兄ちゃんにぶつけた。




「えい!」



バシっ!




「うわ!?こら、濡れタオルは卑怯だぞ!?」




そう言いながら、素早く私からタオルを没収する瑞希お兄ちゃん。

だから私も、次の一手に出た。




「たらいを使ってかけたのは、お兄ちゃんが先でしょう!?えーい!」




両手を合わせて、湯船に沈めると、『発射』した。







バヒュン、バヒュン!


「わっ!?今度は、手を使った水鉄砲か!?それなら負けねぇぞ~!?」





組んだ手の間からお湯を発射すれば、彼も同じように噴射してくる。


バシュ!バシュバシュ!!



「オラオラ!どうだ!?」

「きゃ、や、ちょ、お兄ちゃんてば~あはははは!」

「はっはっはっ!どーした、降参かぁ~!?」

「まだまだです!」





浴槽に笑い声が反響する。

2つの声と水音が響き渡る。






「はーはっはっはっ!」

「あははは!あはははは!」




気づいたら、向かい合わせでお湯につかっていた。

お湯の掛け合いをやめて、お互いを見ながら笑っていた。