彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)





「『よかった』って、なんの話だよ?つーか、どこ見てんだ?」

「え?」


タオルを見つめていたら言われた。




「俺のデリケートゾーン、見てねぇか?」

「っ!!!?」





細目で言われ、一気に顔が熱くなった。





「ぎゃあああああああ!?すみません、すみません!スケベで、すみません!そんなつもりはまったく~!」

「あははは!ジョーダンに決まってるだろう?な~に、あせってんだ~?」




そう言いながら、お湯の中に足を入れてくる瑞希お兄ちゃん。

しかし、そのままつかることなく、立ったまま浴槽の中を歩く。



「・・・入らないんですか?」

「入るけど、窓開けるのが先だろう?」

「え?」

「凛、閉め切ったまま入ってるじゃんか?熱中症になるぞ、お前?」




そう言いながら、浴室の上の方にある窓を開けた。





ガコン!





瑞希お兄ちゃんが引っ張れば、ステンレスの窓がカチャと開いた。




「ちゃんと喚起しろ、凛。車酔いの後だと、のぼせやすいんだぞ?」

「え?」


(わ、私のために開けてくれた・・・・?)





それで胸がキュンとする。

優しい彼を、改めて好きになる。




「ご、ごめんなさい。ありがとうございます・・・」

「わかればよし。」




軽く頭を下げてお詫びすれば、よしよしと頭をなでてくれた。




「ほら、そっち寄ってくれ。入れないから。」

「う、うん・・・・。」



(入っちゃうんだ・・・・・・・・)



こうなってしまっては、どんな抵抗をしても無駄。

嬉しいような恥ずかしいような、恐怖もある不思議な気分になる。

今の私がするべきことは、女の子とバレないようにやり過ごすこと・・・・!

だから、覚悟を決めて動いた。

バスタブじゃないけど、大きめで長い浴室。

瑞希お兄ちゃんが入りやすいように、縦方向へと背中向きに下がる。

出来たスペースを見て、瑞希お兄ちゃんが笑う。