もうダメよぉ~~~~!!
ダメよ、ダメダメっ!!
万事、休す!?
これが神様の作った、告白の機会なら恥ずかしすぎる!!
「お、開いた!」
「あ!?」
(―――――――――もうダメ!!)
引き度に、瑞希お兄ちゃんの手が触れた。
最後の悪あがきで浴槽を見まわした瞬間、
「あっ・・・・・・!?」
【それ】が目に入った。
(こ、これだ!)
一か八かの賭けに出る。
カラカラカラ・・・
「コラ、凛!お前、なんで鍵を開けなー・・・あ?」
「ど、どうも・・・!」
私を見て目を丸くする。
そのあとで、苦笑いしながら言った。
「コーラ、それモニカの【入浴剤】だぞ~勝手に使いやがって~?」
「い、癒しがほしくて、つい!」
ピンク色のお湯のおかげで、私の体は隠れていた。
〔★隠ぺい工作だった★〕
瑞希お兄ちゃんが戸を開ける数秒前、私は棚の上にある入浴剤を掴んだ。
力任せで汚い破り方をしたけど、関係ない!
一刻も早く、透明なお湯に色をつけたかった。
(体を隠すためにっ!!)
〔★凛の悪知恵が発動した★〕
桃色の湯船につかる私を見て、瑞希お兄ちゃんの表情が緩む。
「あははは!だから、入ってくるなって言ったのかぁ~?」
「ご・・・・ごめんなさい・・・・」
「気にすんなよ!俺も共犯になってやるからさ。」
「あ、ありがとうございます!」
疑わなかった。
疑うことなく、彼は笑ってくれた。
〔★作戦は成功した★〕
ダマせたことにホッとする。
そんな私を見ながら、彼は戸口にしゃがむ。
「あのな、凛。夏祭りなんだけど~」
「え?な、なんでしょう?」
「伊織の車がダメになったからさ、レンタカー借りることになった。」
「えっ!?そんなに壊れてたんですか!?」
聞き返しながら彼を見れば、ヤンキー座りをしながら言った。
「壊れというか、汚れだな。伊織、あれで潔癖症だからよ。」
「あ・・・言われてみれば、汚されたってキレてましたね・・・」
「通学に使ってる車だから・・・余計に、な?」
「そういえば、元ヤンを隠されてますね・・・」
「ああ、少しでも怪しまれる材料にしたくないってことで~修理と清掃行きだ。」
「お気の毒に・・・」
「まったくだ。なーむー」
〔★凛と瑞希は合掌した★〕


