彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「獅子島さん、いいんですか?真面目な大学生さんがこんなことして?」

「飲み会と称して、女生徒たちに薬入りの酒を飲ませる奴らよりはマシだ。お前も気をつけろ。」

「え!?ど、どういう意味です!?」



飲みかけたポテトを詰まらせながら言えば、にっと口元だけで笑った。



「お前のお兄ちゃんも、別件で同じ目に合ってるからな。男に口説かれるのは、田渕が初めてではない。」

「そんなにモテるんですか!?」



〔★嬉しくないモテ方だ★〕



「すべて、俺達がいたおかげで純潔は守れているが・・・お前も兄弟として気をつけろよ、凛道。お前は軽いから、連れ去りやすい。」

「僕はお酒は飲みません!」



〔★そういう問題ではない★〕



悪質なストーカーの話が出たところで心配になる。



「でも、獅子島さん・・・本当に田渕は瑞希お兄ちゃんをあきらめたんでしょうか?」

「駄菓子のおまけと同じだ。出ないキャラほどほしくなる。」

「瑞希お兄ちゃんはそんなに安くないです!」

「俺が〆た案件だ。問題はない。」

「それはわかってますが、僕も関係者です。4代目総長です。」

「だから知りたいのか?」

「はい。初代のみなさんばかりに、責任を押し付けられないからです。」



ポン!



「ならば、信じろ。」




突然、獅子島さんの手が頭に乗る。

厚切り肉サンドを持っていたはずの手が、私の頭の上にあった。






「し、獅子島さん!?」

「4代目を、わずらわせるほどの問題ではない。」








そう言って、初めて優しく頭をなでられた。



「それでもまだ、不服か?」

「いええ、十分です・・・・・・。」



ズルいなこの人。




(急に優しくして、なんなんだろう・・・・。)



私の返事に彼は無表情のまま、私の頭から手を離す。

手を伸ばして、唐揚げを口に運び始める。



「ところで、瑞希からもらった男をみがくアイテムはどうした?」

「あ、あれですか!?」


前回、瑞希お兄ちゃんからもらったプレゼント。


「もちろん・・・」

「もちろん、大事にしまってます!」

「それでは意味がないだろう・・・!?」

「いたたたた!運転しながら、頬をつねらないでください!」



〔★いつもの伊織に戻った★〕