彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)



出来立てのジャックフード。



「成長期の子供に食わせるのも、どうかと思うがな。」

「食べながら運転してると、説得力がないですよ?」



家へと帰る車の中で、私と獅子島さんは夕飯を食べていた。

助手席の私の膝の上に、2人分のハンバーガーとジュースとポテトと等を置いていた。

他にも、いろんなお店に寄ってくれた。

デザート用のカットケーキとタルト、ゼリーも買ってくれた。



「ご馳走様です、獅子島さぁーん♪」

「フン!食った分だけ、縦と横を伸ばせ。縦もだが、お前は横もふくれた方がいい、凛道。」

「え?あははは・・・頑張ります。」


(背は良いけど、横幅はちょっと・・・・太るのは嫌だなぁ~)



そう言いたいけど、私は男のこと言う設定になってる。



〔★乙女心は複雑だ★〕



「腹筋もしっかりしろ。筋肉をつけるように。」

「はい・・・」



獅子島さんがそう言ってくる気持ちもわかる。



「とはいえ、たくさん買っちゃいましたね~サンドイッチに、ハンバーガーに、厚切り肉サンド。」

「厚切りサンドイッチは、瑞希も好きだからな。あまればくれてやれ。」

「ええ!?そうなんですか!?持って帰っていいですか!?」

「あまれば、好きにしろ。凛道、からあげをよこせ。」

「ありがとうございます!もちろんでーす!はい、どうぞ。」



良いことを聞き、許可を頂き、嬉しくなる。

獅子島さんが要求したから揚げを差し出す。

袋に入っているから揚げを取ると、口の中に入れる獅子島さん。

肉を掴んだ手で、ウエットティッシュを使って油を落とす。



「凛道、お前が食べている厚切り肉サンドイッチを、俺にもよこせ。」

「はーい!未開封分は、瑞希お兄ちゃん用ですもんね~」

「ふん、わかってるじゃないか。」



私は自分が食べていた分から、包装されているサンドイッチを1つ取り出す。

食べやすいように、半分開けてから渡す。



「ふむ・・・あいかわらず、ここのは味が良い。」



そう言って片手で食事をとり、片手で運転する獅子島さんがどこか可愛く見えた。

だから、ついつい、いつもより話しかけてしまった。