出来立てのジャックフード。
「成長期の子供に食わせるのも、どうかと思うがな。」
「食べながら運転してると、説得力がないですよ?」
家へと帰る車の中で、私と獅子島さんは夕飯を食べていた。
助手席の私の膝の上に、2人分のハンバーガーとジュースとポテトと等を置いていた。
他にも、いろんなお店に寄ってくれた。
デザート用のカットケーキとタルト、ゼリーも買ってくれた。
「ご馳走様です、獅子島さぁーん♪」
「フン!食った分だけ、縦と横を伸ばせ。縦もだが、お前は横もふくれた方がいい、凛道。」
「え?あははは・・・頑張ります。」
(背は良いけど、横幅はちょっと・・・・太るのは嫌だなぁ~)
そう言いたいけど、私は男のこと言う設定になってる。
〔★乙女心は複雑だ★〕
「腹筋もしっかりしろ。筋肉をつけるように。」
「はい・・・」
獅子島さんがそう言ってくる気持ちもわかる。
「とはいえ、たくさん買っちゃいましたね~サンドイッチに、ハンバーガーに、厚切り肉サンド。」
「厚切りサンドイッチは、瑞希も好きだからな。あまればくれてやれ。」
「ええ!?そうなんですか!?持って帰っていいですか!?」
「あまれば、好きにしろ。凛道、からあげをよこせ。」
「ありがとうございます!もちろんでーす!はい、どうぞ。」
良いことを聞き、許可を頂き、嬉しくなる。
獅子島さんが要求したから揚げを差し出す。
袋に入っているから揚げを取ると、口の中に入れる獅子島さん。
肉を掴んだ手で、ウエットティッシュを使って油を落とす。
「凛道、お前が食べている厚切り肉サンドイッチを、俺にもよこせ。」
「はーい!未開封分は、瑞希お兄ちゃん用ですもんね~」
「ふん、わかってるじゃないか。」
私は自分が食べていた分から、包装されているサンドイッチを1つ取り出す。
食べやすいように、半分開けてから渡す。
「ふむ・・・あいかわらず、ここのは味が良い。」
そう言って片手で食事をとり、片手で運転する獅子島さんがどこか可愛く見えた。
だから、ついつい、いつもより話しかけてしまった。


